みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

 雨の戦没・殉職船員追悼式

 日曜日は早朝からテレビを見るために忙しい。14日はTBSの「時事放談」に久しぶりに浜矩子女史が出た。浜矩子フアンの友達にメールで知らせる。ところが同じ時間帯に日本テレビの皇室日記で「両陛下戦没船員への思い」をやるではないか。考えた末にこちらは録画にした。美智子皇后の和歌が字幕で流れたのを巻き戻してメモできてよかった。

 日本テレビ「皇室日記」によると、第一回戦没・殉職船員追悼式は昭和46年に、皇太子時代の天皇皇后が参列して横須賀の海に面した公園で行われた。雨が降り出し、遺族ら参列者と皇太子・美智子妃は雨に濡れながら献花した。続く追悼式で、幼い子供連れの遺族の女性が美智子妃に、雨に濡れないようテントの中に入るよう声をかけられたというエピソードが紹介された。
 また、参列者の遺族の一人は昭和18年、船員として船に乗っていて爆撃を受け、救命ボートに乗り移り漂流しているところを助けられた。しかし、翌年客船の船員だった兄が航行中に撃沈され殉職したという。太平洋戦争で6万余の民間人船員が命を落としたそうだ。

 美智子妃が昭和46年、雨の「第一回戦没・殉職船員追悼式」の後に詠まれた歌。

  かく濡れて遺族らと祈る更にさらにひたぬれて君ら逝き給ひしか

 なんという深いまなざし…。涙なしにいられない。浜さんと美智子皇后の硬軟両極端の取り合わせは妙ではあるが、私にとって違和感はない。どちらも平和や憲法改正問題について真摯に向かいあい、行動的なところがすてきだ。と書いているところに大粒の雨。あわててベランダの洗濯物をこむ。