みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

映画『記憶にございません!』を観る

三谷幸喜監督の映画は久しぶり。三谷監督の軽妙な笑いが好きで、今までの作品では「笑の大学」が一番印象に残っている。3連休のなかび、新宿3丁目のチケット売場は行列で、老若男女に小学生や幼児まで混じって座席は満席。

 

今回の『記憶にございません!』は題名から、現実の国会政治を連想してしまうが、見当外れ。メチャクチャな総理大臣に閣僚が登場して三谷ワールド全開だった。ドタバタ喜劇のようでいて、観客としては現実政治とリンクしてくすくす笑いが漏れる。そして映画館を出る頃には世の中の憂さが少し軽くなり、元気をもらって帰る。もつとも連れは私ほど面白がってはいなかったようだが。

いつの頃からか街場で政治の話題がしにくくなり、政治を自由に語る場がなくなった。現実の政治とは高尚なもんでもなく、泥臭く、限りなく闇に近いように見える。それでも映画「記憶にございません」ではないが、見捨てたもんでもない。インターネットもそうだが、これが人間世界というものなのだろう。ところで今回の配役の中では最後まで有働由美子女史がキャスター役であることがわからなかった。うまく化けたものだ。