みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

秋野菜に元気をもらって

久しぶりに農協(JA)へ 

 

土曜日、朝9時開店の農協直売店に自転車を走らせる。

途中、農家の庭先販売の筆柿を買い、農協に着いたら、あらら開店前から行列

 

猛暑もおさまり、雨が程々に降ってくれたため、陳列棚には盛りだくさんの野菜。

まず目についた新生姜の束をカゴに入れる。ピンと張った濃い緑の葉、なつかしいジンジャーの香り! ゴーヤ、ピーマン、シークァーサー、ナスをカゴに入れる。

 

元気な野菜たちを乗せて自転車を走らせると、この一週間へこんでいた気持ちが軽くなっていく。

キンモクセイの香がマスク越しに流れてくる。だが周囲を見渡してもキンモクセイらしい木は見当たらない。いつのまにか清冽な秋の空気に入れ替わっていた。

 

家に着くと、エプロンつけ、長袖をまくる。さて何から取りかかろう。

 

    Miti おばさんの作り置き料理

 

新生姜の甘酢漬け

新生姜の葉を切り落とし、生姜を洗う。スプーンのフチでこすると、みるみる白い肌が現われる。これを繊維にそってスライサーを0・8ミリにセットして薄切りにする。

スライサーを使うさいは、少し茎をつけておいた方が指を切らなくてすむ。

鍋に湯を沸かし、1分茹でる。ザルにあげて水をきり、手で絞る。

米酢に砂糖、塩少々をいれて、砂糖が溶けたら、薄切りにした新生姜を甘酢に漬ける。

 

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ゴーヤの味噌炒め

 

ゴーヤを縦に切り、種とワタを取り出し、端から5ミリくらいの小口切りにする。 

※ ゴーヤの種とワタ、切れ端は捨てない。ザルにいれて干して、麦茶を作るときに入れたり、ゴーヤ茶を作る。

切ったゴーヤを1時間位水に漬けて苦みを取り、ザルにとって水気を切り炒める。

ある程度炒まったら味噌と砂糖少々、味醂または日本酒を入れ、冷蔵庫に残っているコチジャンも加えて炒め、火を止める。

ゴーヤは糖尿病予防に良いといわれる。インシュリン注射をしていた糖尿病の方が、ゴーヤを2階に届くまでツルを張らせ、毎日食べて治したというので話しを聞きに行ったことがある。掛かりつけ医も承知の、近所でも有名な話しであった。

 

野菜のかき揚げ

 

ベランダ栽培の紫蘇の穂。花が咲き始めた最後の紫蘇の穂を、今日は大好きなかき揚げにしよう。油の始末とか大変なので天ぷらはなかなか作らない。

ミョウガと紫蘇の穂と葉、長葱と人参の2種類のかき揚げ。

揚げながらつまみ食い。かりっとして美味しい。

         

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茄子の漬けもの

 

中くらいのナス4本を塩漬けにする

ナスは縦半分に切るが、ヘタの部分はくっつけて切り離さない。ヘタからもナスの色が出る。

漬物用塩40グラムと砂糖少量を水500ミリリットルに溶かす。

清潔な容器にナスを並べ、先の塩水を入れ、錆びた古釘も入れる。皿を置いて1キロの重しを乗せて、約半日で漬かる。

水が上がったらナスは取り出し冷蔵庫に移す。ミョウバンなしでも良い色に漬かった。

さて一人暮らしの私、作り置き料理はすぐ食べる分以外は小分けにし、冷凍庫にいれておしまい。

 

        都市の農業を守るには

 

私がこの町に移ってきた当時は、畑や梅林がもっと点在していた。だが今や梅の花の香りも希少なものになってしまった。

相続が起きるたびに農地が減り、アパートや駐車場、老人ホームに変わる。

コンクリート化が進み、ヒートアイランド現象により夜になっても気温が下がらない。

農地や緑地は、野菜など農産物の供給ばかりでなく、酸素の供給、雨水を溜める保水機能など、防災や環境保全に貢献している。

 

農家が継続して安心して農業に従事できるよう、消費者として出来ることは何だろう。

生産緑地法という法律が30年前に施行された時も、農家や農協、消費者、自治体が危機感を持ったがどうにもならなかった。

私も農家から恩恵を得ている消費者の一人として、勉強会や署名活動に参加したものだ。

それから30年、都市の農家が農業を続ける事によってかろうじて残ったわずかな農地。

相続によってこれ以上農地が失われないために、どうすればよいのか。

都市農地は公共的財産でもあるという観点から、自治体や国が動けばできることがあるはず。