みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

お花見2022

   


         八重桜のおすそ分け

                 

                      

          (塩漬けにした残りの八重桜)

 

都道に面した1階に、ケーキ店、理髪店、訪問看護ステーションなど幾つかのテナントが入っている。真ん中にある吹き抜けの入り口に、大家さんが裏庭の八重桜の枝を切り取って、水の入ったバケツに入れて置いている。秋には柿の実が並ぶが、やはり安価な値段だ。そばには空き缶があって、八重桜を欲しい人は百円玉を入れて持ち帰るようになっている。蕾の多い枝を選び、2百円入れて2束抱えて帰った。

八重桜の蕾が少し開花し始めた頃に摘んで塩漬けにする。青梅が出回る頃に梅干しを漬けて出来る梅酢を足すと、来春の頃まで色も変わることなく、お菓子や飲み物に使える。

元職場の同僚3人組で、退職してからもハイキングや街歩きをしてきたが、最年長のセツコさんが認知症になってしまった。頭が切れて健脚だった彼女が、筋力も低下してディサービスに行く以外は、家で過ごすことが多いという。

 

もう一人の元同僚と相談して、セツコさんの家を訪れることにした。その時に八重桜の大きな花束を持参した。セツコさんの居間のテーブルにどんと置いて、3人でお花見をした。白くなった髪をショートカットにしたセツコさんは、言葉に繰り返しが増えたもののチャーミングで、おしゃべりしながらよく笑った。

セツコさんが元気だった頃は、炬燵に入って彼女の手料理をご馳走になりながら何時間もおしゃべりしたものだった。

現在はディサービスに週に何日か通い、近くに住む身内やヘルパーに時々見守りをしてもらいながら一人暮らしを続けているという。

次回は五月晴れの砧公園に3人で出かけたい。