みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

感動 奥日光の小さな旅

 10月の始め、念願の奥日光は戦場ヶ原、小田代原に草紅葉を見に行ってきた。
 お天気とユースホステルの空きを確認し、東武日光線車中の人に。2時間後には東武日光駅着。

 奥日光は山全体の紅葉には一足早かったけど、その分静かで落ち着いたフンイキで廻れた。
 戦場ヶ原、小田代原を歩く。人工的な整備がなされず、自然に配慮した整備が快かった。
 小田代原の有名な白樺の木(別名 森の貴婦人)、草紅葉のすばらしさ、思いがけなかったのは数種類の野菊の群落が至る所に見られたこと。バス乗り場のところで男女のグループが空き缶やらペッドボトルの拾ったのを集めていた。腕章をつけていたがたぶん、地元のボランティアなんだろう。そういえばどこにもゴミが一つも落ちていなかった。ゴミ箱がないから、自分のゴミは持って帰るしかないわけだが、なかなか徹底しないものなのに。小田代原の低公害循環バスの運行とか、地域全体で観光と自然保全の両立に取り組んでいる感じ。
 温泉は2ヶ所入れた。地元の人が本物だと太鼓判押してくれたところ。地元のオバサンたちのおしゃべりを聞きながら露天風呂に浸かっていたら、長年の疲れが溶けていく感じがした。
 ユースホステルはウィークデイのためか空いていたが、何と日本人の宿泊客は私だけ。この時ほど英語の話せないことを悔やんだことはなかった。
 オーストリアから来た62才の女性が、かたことの日本語で話し掛けてくる。彼女も一人旅。学校の音楽の先生をしていて、2年間日本語を勉強して、ここまで話せるようになったと。明るく人なつこくすてきな女性だった。3ヶ月かけて日本を旅して、各地にいるお友達と逢うのを楽しみにしていた。
 この他イギリス人の若い男女、もう一組の若いカップルも白人系。どの人も外見に見栄を張らず質実な感じ。ユースホステルは見知らぬ宿泊客同士情報交換するのが醍醐味なのに、私は会話に入れない。オーストリアの彼女を見習って、かたことの英語くらい話せるようになりたい。といつも思いはするが実行できない。
 このユースは大谷川のそばにあり、川の流れる音が聴こえるのがよい。このユースもまた利用したいリストに入れる。ユースは料金が安く女性一人でも安心して泊まれる。観光ガイドにはないお得な情報を仕入れたり、宿泊客同士交流できる。もっと利用されてよいと思うが、空いているほうが私としてはありがたいので、あまり宣伝するのはやめる。

 ここからは蛇足ですが、世界遺産に登録された日光東照宮。中学の修学旅行以来、何十年ぶりか。今回は東照宮の良さがわかるかと期待したが、やはり退屈だった。私の美意識が未熟なせいかも。
 ただ、東照宮の参道入り口で土産物屋が作り物の小鳥の鳴き声を鳴らしながら物売りしているのには、まいった。自然の風の音、水の音、木々や鳥の声に耳を傾けながら、歴史ある建造物を観たいのだ。案内板もあるのかないのか道に迷った。また、人にも道順聞かれたので、やはりわかりにくいのだろう。せっかくの世界遺産登録なのだし、もっとちゃんとしたほうがいいと思う。あ、ついでに、東武日光線の車内放送、帰りはそうでもなかったけど、行きは喋り続けてうるさかった。これ以外は東武日光線はローカルっぽくて良かった。行きも帰りも座れたし。
 日光市の人達は気さくで良い人たちだった。再訪したい場所なので、耳障りの悪いこと言わせてもらっちゃった。気分害されたらごめんなさい。