みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

お花見の穴場

kawanomiti2005-04-10



 昨日、世田谷区大原2丁目にある和田堀給水所に行った。
 世田谷区の空襲で、一番焼けているのが大原である。 「炎と風と」参照 
 名前の通り原っぱの多い静かな住宅地だった大原がなぜ焼夷弾攻撃の標的になったのか不思議に思えた。
 図書館で区の資料などを見ているうちに、水道道路は今は井の頭通りと呼ばれているが、もともとは渋谷一帯にあった代々木練兵場と軍事施設へ水を供給するための地下水道だったことがわかった。
 被災地図を見ると、和田堀給水所から代々木上原に向かって伸びる水道道路を挟んだ両側が焼夷弾で焼けている。アメリカは攻撃目標下の病院のスタッフの数まで把握していたというから、水道道路が軍事目的で作られたことを知っていたのだろう。
 大正13年に作られたという建物が、さすが関東大震災後に完成しただけあって、重厚な造りでおもしろい。

 毎年、和田堀給水所はお花見の季節に施設を開放している。5月5日まで午前9時半から午後4時半まで、休みなし。0426-20-7416
 桜は満開であったが人通りも少なく年配の夫婦が静かに桜を観賞している姿が目に付く。桜の木は数が少ないので、もう少し後のつつじの頃が花を楽しむにはよいかも知れない。
 土手一面につくしが生えている。田舎育ちだが、こんなにたくさんのつくしを見たのははじめてである。