みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

旧盆を過ぎてから、ギラギラした夏がやってきた。汗が顔から体中から流れる。だが風はあるし、冷房はなくてよい。
農協で抱えきれないほどの野菜を仕入れてきた。丸茄子、カボチャ、茗荷、モロヘア、葉生姜、サツマイモ、シシトウ、じゃがいも。
いつも「こんなに買ってどうするんだ」と呆れるが、納まるところに納まるものだ。


昨日はムメさんを訪問した。江戸小唄のお稽古がある日で、三味線が傍らに置いてある。
持参したプランにムメさんの厳しいチェックが入る。何とかクリアして印鑑をもらった。ほっ。
ムメさんが三味線を持ち、私の心を見透かしたように江戸小唄を爪弾きはじめた。
待ってました!とばかり、6月に聴いた唄をリクエストした。図書館で調べても歌詞がみつからないままで気になっていた。


[ 空ほのぐらき ]

空ほのぐらき しののめに
このま隠れのほととぎす
鬢のほつれをかきあげる
櫛のしずくか しずくか露か
濡れてうれしき 今朝の雨


あの日は小雨が降り続いていた。半分開けたガラス戸の向こうに、赤紫のクレマチスの花が雨に打たれているのが見えた。小唄の雰囲気に似合っていた。
今日はこの他に、時節にふさわしい夏の小唄を聴いた。夕涼みの舟が行き交う大川〔隅田川〕の情景を唄ったもの。
江戸小唄をほろ酔いで聴いたらもっとすてきだろうな。CDを探そう。
浴衣さらえが26日にあるせいか、ムメさんの声と表情がいつにも増してはなやいでいる。
ムメさんがテレビのニュースを見ながら、このところ残酷な悲しい事件が多いことに触れ、「だからといって、〔私には〕どうすることもできないでしょう」といった。