大好きな花たち 春紫苑 コデマリ
春紫苑(ハルジオン)ほど、やさしく愛らしい花はないだろう。
道路の植樹帯、つつじの植栽の間から顔を出し、いずれは雑草として刈り取られる運命にある。そういう運命の「雑草」だから、私はとがめられずに摘んでくることができる。春の花コデマリも大好きな花だ。
ここのところ土曜日たびに新宿に治療に通っている。小田急デパートからハルクに向かう通路の隅で、南米のアンデスの人たちかしら、音楽を奏でるグループがいて、けっこう人だかりがしている。セミプロというのか、なかなかの演奏で、手拍子を取る人もいる。アンデスのメロディは超高層ビルの林立する新宿の街に似合っている。
ワーキングプアの問題に取り組む弁護士グル−プが署名をあつめているかと思えば、右翼の街宣車がきて演説をはじめる。年とともに新宿の雑踏を敬遠するようになったが、たまにはこういう新宿もいいものだ。