みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

愚者の楽園

kawanomiti2010-06-19

 島バナナが色付き始めた。これから数日バナナから目が離せない。
 シュガーポット(茶色のポツポツ)が現れても、まだ。根元に近い部分が黒くなり、皮が薄くなり自然にめくれそうになる。バナナにさわって柔らかくなった頃が食べ時。それよりも前でも後でも、島バナナのおいしさは味わえない。


 午後9時〜NHKスペシャル[[沖縄返還密使・若泉敬]]-日米外交戦の舞台裏-を見たところ。こういうことだったのか。核持込の密約よりも、もっと恐ろしい代償があったのだ。アメリカは自国の戦争のために、自由に沖縄の基地を使える。
 佐藤栄作元首相はノーベル平和賞をもらい、何も語らずに死んだ。手足となって返還交渉にあたった密使若泉敬氏は、良かれと思ってしたことが、沖縄を犠牲にすることになったことに自責の念を抱き、自然死ではなく自死を選ぶ。
 復帰後の沖縄観光ブームのコースに米軍基地は入っていない。若泉氏は沖縄の基地を知ろうとしない本土を愚者の楽園といった。

 私は復帰の翌年、沖縄本島から慶良間諸島八重山諸島を旅行している。沖縄のコバルトブルーの海と八重山民謡に魅せられた。沖縄本島では観光バスで南部戦跡を廻った。米軍基地はバスの窓からチラリと見ただけ。やはり沖縄の基地にきちんと向き合わなかった一人だ。