みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

郷里へ

糠みそにたくさんの野菜(キュウリ、カブ、エシャレット、セロリ)を仕込み、午前10時前にイトーヨーカドーに行き、東北応援セールで宮城産の鰆の西京漬けを買い、あゝ忙しい。
大型連休の2日間、リュックにこれらのお土産を入れて、郷里に向かう。駅まで弟夫婦が車で迎えに来てくれた。茨城県とはいえ南の方なので、被害は大したことはないと思っていた。車から見ると、どうして道路に亀裂が入り、瓦屋根の一部が落ちたまま、青いビニールシートで覆われた家が目につく。瓦屋根の修繕は難しいという。特に古い土瓦の屋根は何年先になるか。全面的に屋根をふき直す方が早いらしい。
実家は棚に置いた物が落下して壊れたりしたが、家自体は何ともなかった。
両親と弟家族と囲む賑やかな食卓。私の持参した糠漬けは若い人からも好評でほっとした。
3月11日の大地震の時、どこにいたか。それぞれの話は尽きない。もうすぐ満91歳になる父は、近所の親類の家を出たところで、グラグラときて目の前に瓦が落ちてきた。頭に直撃していたら危ないところだったが、悠々と歩いて一人で帰宅したという。就活の試験途中に揺れだし、試験が中止になった甥、車を運転中だった弟はハンドルがおかしいのでパンクしたかと路肩に止めた。前の車がバウンドしているのを見て地震と気づいたという。

母も弟のヨメさんも余震が続いて、自律神経がおかしくなった。地震がなくても揺れているような感じがするという。私も11日の後少しの間そうなったので、その感覚よくわかる。

2日間父と母と別々に同行散歩した。今年の冬は寒く長かったせいか、田植えの済んだ田は半分ほど。雑木林の山藤も蕾が多い。木々の緑がひときわ鮮やかに沁みる。父は1月に来た時よりも全体にシャンとして、少し若返ったような気がする。いつも私よりも歩く速度が速く、転倒しやすいのでもっとゆっくり歩いてほしいのだが、今回は杖を持つのを忘れている。両親とも年齢の割に頭がしっかりしている。私は頭も身体も両親に負ける。

夜、眠剤を飲まないと眠れない母に、ためしてガッテンでやっていた身体を楽にするケア、ソフトタッピングを試しにやってみた。背中を両手の指で交互にソフトにタッピング(触れると叩くの中間くらいのソフトさ)。15分くらい。母は気持ちよく体が楽になったと驚いていた。私は初めてなので終わってからくたびれた。この他に爪モミやリンパ腺にそってマッサージする方法、薬に頼るのではなく、自律神経や体調をセルフコントロ−ルやり方を教えた。私はこれで何とか健康を維持している。

新聞に首都圏から南関東に大地震が起きやすくなっているという予測が出ていた。たぶん首都圏で起きればそれこそ想定外の被害が起きることだろう。国と自治体と地域と、個人で備えないと大変なことになる。自然に恵まれている分、地震と災害の多いこの国では、パニックを少しでも避けるためにふだんから備えるしかないのだ。