みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

春は名のみの

昨日は立春。今冬一番の冷え込みだそうで外は風が冷たく寒いが、部屋は今14度。
午前11時、日照さえあれば暖房はいらない。
ベランダに野菜の他にサンマも干している。鯖をぬか漬けにしたら生臭さが消え、おいしかったので、昨日スーパーでサンマを一箱買ってきた。6尾入り300円くらいだった。そのうち肉の塊も干してみよう。


「あれは自分ではなかったか」グループホーム虐待致死事件を考える
下村恵美子・高口光子・三好春樹著 筒井書房 2005年8月発行
を図書館で借りた。

特養ホームから何から、介護施設の労働環境は大変なことになっているらしい。読むのが気が重かったが、いつの間にか笑いながらページをめくっていた。
夜勤の実態など書いてある内容は想像を絶する苛酷さなのに、読み終えて気持ちが軽くなっていた。それは著者たちが現実と闘っている姿を隠さずに語っているからだ。それと関西弁のあたたかさ。
なぜ自分は彼のようにやらずにすんだのか。それは職場に話を聞いてくれる仲間がいる、先輩がいる、声を掛けてくれる寮母長がいる。そういう人が一人でもいることで救われたということだ。グル−プホームに勤めている甥に、この本を送ろうか。
これは介護施設だけではなく、医療や他の業界にも通用することではないかと思った。


今朝の朝日新聞には原発作業に不安を感じている関電協力会社員は8割と掲載されていた。
元請けと下請けの社員の間に溝があり、ホンネでヒヤリハットが話せない職場であったら、トップが効率優先で、下請け社員の労働実態、労働環境をないがしろにすれば、事故は必ず起きる。