みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

役所はなぜムダが多いか

先週、正規職員と非正規職員の垣根を取り払い、ごちゃごちゃに混ぜどちらも選べ、相互乗り入れ可能に、という提案を書いた。
その後、新聞で過労死や少子化の記事が続いた。私も忘れないうちに続きを書いて置こう。

役所の臨時職員を経験して、外から見るよりも役所の職員が過酷な労働環境で、一生懸命働いていることがわかった。公僕の宿命なのかストレスも多そうだ。で、そんなに働いて効率はどうかというと、やはりお役所仕事なんだよね。
効率優先が必ずしもよいとは思わないけど。正規職員が目の前の仕事に追われ、つまり国から降りてきた制度改正に振り回されているのって何なの。役所内も非正規職員の人数が正規職員を上回っている部署もある。そういう流れの中で自治体の正規職員であることの意味は?
介護保険を利用している高齢者は、わけがわからず混乱している。介護現場はそのとばっちりをもろに受けて疲れ果てている。
仕事に追われるのは臨時職員も同じだが、それぞれに関わった自治体のやり方、申請方法や窓口対応について、どこのやり方はムダを省けるとか、臨時職員同士で話すと見えるものがある。
4月の介護保険制度改正、国の社会保障費圧縮の方針を受けて、要介護度を決める自治体の審査会が国の意向を受けて、審査が厳しくなった。要介護度が低く出る傾向が出ている。
介護保険給付から外れる利用者から認定調査の区分変更申請が激増している。ということは認定調査と主治医の意見書が再度必要になる。これには費用と手間時間がかかる。主治医意見書はそれでなくとももらいにくいのだ。
賢い自治体では、不服がある利用者は区分変更を申請するのではなく、窓口に相談するよう勧める。内容によっては認定調査を自治体の調査員がていねいに再調査することにより解決する場合がある。

役所というのは申請主義だ。その申請方法についても部署を飛び越えて意見交換すれば、効率よく仕事が進む。でも、正規職員はよけいなことはしない。いろんな自治体、現場を知っている非正規職員から聞こうという気もない。
下手に提案しようものなら、○○市には○○市のやり方がありますと言われてしまう。自治体の正規職員は目の前の仕事さえしていれば昇給するし、潰れないのだから。自治体の職員(幹部から窓口に至るまで)自治体のプロとしての自覚を持ち、力を発揮しているところとそうでないところの差は大きい。
組織というのは古くなると事なかれ主義になりやすいものだ。最近、国会の事務方が公費で贅沢な飲み食いをしているという記事が載った。さもありなん。
あるス−パーで有能なパートの主婦を店長に抜擢し、仕事をまかせたら売り上げが伸びたという。
役所の旧態依然の体質が変わらないのはなーぜだ。


NHK趣味悠々「ブログに挑戦してみよう」のテキスト買ってきて読んだ。それなのに書いてプレビューし、直してから登録するはずが、き、消えた。仕方なく書き直す。(役所のムダを言っている場合か)