みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

日本の独立

NHK「その時歴史が動いた」 ー日本独立・その光と影ー 講和会議の予期せぬドラマ  先週の前編に続いて、今夜後編を見た。

終戦から講和会議への流れはこういうことだったのか。冷戦が敗戦国日本の領土分割、莫大な賠償金を免除させた。
被害を受けたフィリピン代表が「日本よ生まれ変われ」と演説し、それを条件に日本を許し、独立を認める。
個別に賠償金を払うという交渉が功を奏したこともあるだろうが、胸にこたえる凄い演説だ。
冷戦が日本にとって有利に働いたのだ。だが、最大の被害国である中国と朝鮮が講和会議に参加しなかったこと。その矛盾が今も尾を引いていること。
今の靖国問題までつながっているのがよく理解できた。

朝鮮戦争によって日本は驚異の復興を遂げる。しかし、それは本当に日本国民にとってよかったのか。
世界第二位の経済大国になんかならなければよかった。豊かな自然を慈しみ上手に利用しながら、ほどほどの経済成長、足るを知る誇り高い国民性。
そういう選択はできなかったのか。とためいき。