みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

戻り残暑

土曜の朝8時、NHK俳句をみる。俳句は前から興味があったが、私のようながさつな人間には敷居が高い。寝床で新聞を読む向こうに俳句が流れる時間をせめて持ちたいと思う。
番組に毎回登場する季節の生け花が私の好きな花ばかり。今日は赤まんま、子供の頃、惜しげもなくままごとに使った雑草の部類だが、器や生け方でこんなにすてきに見えるのだ。
司会の杉浦圭子アナウンサーは以前は生活情報番組を担当していたが、いつの間にか俳句の番組とは意外だった。齢を重ねるごとに瑞々しい魅力を増している稀有な人だ。話し方、言葉遣い、装いが自然で洗練されている。

連続テレビ小説はめったに見ないが、「純情きらり」は時々みている。今日は桜子の夫が亡き戦友の遺族を訪問するシーン。戦友の姉がきれいな人で、当時の着物が似合っている。特に私が視線を集中したのは帯である。細帯で貝の口に結んでいる。私は白洲正子と同じく細帯支持者で、お太鼓結びは和服の良さを半減し着物離れを加速させていると常々思っている。
桜子の夫が、彼女の傷ついた弟を戦場で見捨てたことを「お許しください」と詫びても「許しません」と静かにいう。
彼女は傷ついた弟を置き去りにした戦友や軍隊、正しい戦争といって駆りたてた指導者を許さない。弟を戦場に送った自分も許さない。あなたには未来があるが、弟にはないのだと。
純情きらり」は、登場人物の戦争に対するとらえ方、セリフが光っている。

テレビでつまらないのはニュースだ。凶悪な事件が続くと見る気になれず、途中で消す。しまいにはニュースを見なくなる。
この頃は秋篠宮様の男のお子さま誕生のニュースが続く。 必ず「秋篠宮様の男のお子さまは」という言葉で始まるが・・・女の子だったら、何と言うのだろう。いずれにせよ、皇太子夫妻にとっては、よい気持ちはしないだろう。男の子が生まれることにより、皇太子一家は重圧から開放されるわけで喜ばしいが、その胸中やいかに。たとえ男の子でよかったにせよ、もっとスマートな物言いはできないのだろうか。秋篠宮様のお子様は、でよいではないか。