みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

台風の贈り物

写真は砧公園の木の実   (栗に似た実は栃の実、フランス名 マロニエであることが判明)
                    


午前11時、世田谷美術館の前でいつもの三人組と待ち合わせる。
入ったのは美術館ではなく美術館併設のフランスレストラン このレストランはいつも満員になるそうなので早めに入った。
一番安い1200円のランチを注文するはずだった。二人は私よりもお金持ちだが、低所得の私に合わせてくれる。ところが一番安いのは1700円の舌平目の何とかだった。それを注文する。
フランス料理は長いこと食べていない。ナフキンの使い方、スープの飲み方も忘れあわてる。
友達はスタッフのサービスの悪さに気を悪くしていた。たしかに客をよい気分にさせる気配りが足りないかも。でも窓の外に広がる緑地に目を奪われ、おしゃべりに気を取られあまり気にならない。
舌平目の何とかは、私が以前作った舌平目のムニエルの方がかりっと香ばしくおいしいかな。

レストランを出て、砧公園の緑地を歩く。緑の原っぱに太い幹の巨木がぽつんぽつん立ち、都立公園だが世田谷区の公園らしい大らかさがある。
透き通ったあおーい空。雲の白さが際立つ。赤トンボがすーっと軽やかにそばを横切っていく。
昨日の強風のためか、どんぐりが幾種類も落ちている。名前のわからないおもしろい実をたくさん拾った。ビロードの皮で覆われた香りのよい実もあった。樹名板がないのが惜しまれる。
緑に囲まれたベンチでおしゃべりし、命の洗濯をした気分。帰りかけ、美術館で区民絵画展をやっていたことを思い出した。
この展覧会に91歳のSさんの油絵が入選して展示されているのだ。写真撮影OKだったのでケイタイのカメラでSさんの風景画を撮る。Sさんは体調次第で観に来られるかどうかわからない。

昨日は大雨の中仕事に行き、強風のために傘は壊れさんざんだった。しかし、今回も台風は正真正銘の青空と思いがけない贈り物を残して行ってくれた。幸せな三連休のスタートになった。