みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

無用の歩道橋

kawanomiti2006-12-02


映画「太陽」 ロシアのソクーロフ監督作品を見た。尾形イッセーが昭和天皇を演じている。ところがまたもや、眠ってしまった。筋書きがわからない。
昨夜10時半からちゃんと7時間睡眠を取っていたが。やはり暗くなるといけない。それに場面も防空壕の中から始まるが、ずーっと暗いトーンのまま。内容は暗いというよりはユーモラスに感じた。日本人が撮ったらこうはいかないだろう。
映画の中で昭和天皇マッカーサーにすすめられ、ワインや強い酒を何杯もお代わりするシーンがあった。昭和天皇は下戸のはずだったがな。


12月1日付けの東京都広報を見て、私はぶち切れ寸前。
第一面に大きく、東京のみちづくりを進めています! 渋滞解消で快適な生活を そこには大きな幹線道路の計画は書かれているが、住民が日常的に使う生活道路はいっさい出てこない。

私は自転車通勤しているが、ヒヤリとすることが何度もあり、危険と隣りあわせだ。7月16日のブログ 「世田谷区の歩道橋」参照。
歩道橋の橋げたが歩道を占領し、狭くて危ない歩道。歩道橋の階段の下はバイクや自転車の駐輪場と化している。いつも自転車通勤のたびに、腹を立てていた私は、それらの写真を付けて、担当部署に何とかしてほしいと郵送した。  
世田谷通りは都道なので管轄は東京都である。

現場の担当者から連絡がきて、現地で説明するというので、待ち合わせた。担当者から改善の問題点と今後の方向性を説明してもらった。
現場の担当者はさすが問題点を熟知し、改善方法も承知していた。改善できないのはお金がかかるからなのである。何に予算(税金)を使うかは力関係で決まる。
「オリンピックにお金かけるより生活道路を安全に直してほしい」と私がいったら、「そう思います」と担当者はいった。


さて、歩道橋が通学路として使用されている場合、撤去には必ず反対の声が出るという。しかし、歩道橋ではなく横断歩道ではいけないのか。歩道橋の使用頻度と全体の事故の危険を見た場合、歩道橋があることによる危険、不便さの方が大きいことは調べればわかる。
道路にかかわる警察、地元自治体、都の道路建設の部署が縦割りのため、手付かずで放置されているのだ。やはり地元自治体である世田谷区が街づくりの観点から、働きかけないとダメなのでは? 
それには住民、日頃利用する側が声を挙げなくては行政は動かない。私は仕事がら生活道路や歩道が狭く危ないこと、車イスが通行しづらいという声を聞かされるが、そこから上に行かないことが問題だと思う。

新聞によると東京都の財政は景気回復で潤っているという。そのお金を必ずくる大地震対策や生活道路など高齢社会のための基盤整備に使ってほしいと思う。
心やさしい住民は財政が厳しいといわれ、あきらめることに慣れてしまった。今こそ、足元の安全確保にそれぞれが声を挙げよう。
東京都のホームページにアクセス、道路をクリックし、みちづくり通信on the Web というところに書き込むと、要望としてカウントされるという現場担当者の話です。