みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

台所仕事で日が暮れる

kawanomiti2006-12-07

沢庵の漬け込みが終わった。やれやれ。近場の農協(JA}ではもう干し大根は扱っていなかった。重い大根を干す作業は重労働だし、都会では温暖化の影響で干し大根つくりも難しくなった。
沢庵漬けをあきらめかけたが、今日入った小さなスーパーで一束だけ干し大根があるのを見つけた。あまりよい干し大根とはいえないが、独特のひなびた香りがしたので買い求めた。JA群馬のだった。
9本のうち1本は芯が黒く腐っていた。6本を沢庵漬けに、後の2本は醤油漬けにする。うまくいけば来年早々食べられるかもしれない。
さて今年はじめて挑戦した干柿づくりだが、大成功。干すのは10日間だけ、このくらいが中がやわらかくおいしい。来年も絶対作ろう。
明日は朝から夜まで研修と会議が続くので、2食分の弁当を持って行くことにする。田舎から泥つきレンコンは届くし、ここのところ料理づくりに追われている。


NHKの朝の連続ドラマ「芋たこなんきん」。たまにしか見ないが、今日は主人公の同級生のお父さんの勤める小学校(国民学校)が火事になり、奉安殿が焼けてしまう。奉安殿は御真影(天皇皇后の写真)と教育勅語が安置してある場所だから大変だ。校長である同級生の父親は責任を取って自殺してしまう。これは本当にあったことだ。
私のオジイサンも戦時中、小学校の校長だった。夜中、空襲警報が鳴ると教員はゲートルを足に巻いて学校に駆けつけて、鉄カブトをかぶり奉安殿を命がけで守ったのである。奉安殿はその後どうなったかって? 昭和21年、村役場と学校の職員の手で、コンクリート製の奉安殿は打ち壊されたそうである。マッカーサー指令かなんか出たのかな。
芋たこなんきん」の主人公の家庭は裕福で、写真屋という特権のおかげで食糧が廻ってきて、戦時中だというのに食べ物にも困っていない。のんびりして別世界のようだ。同じ大阪でも作家の開高健や、「蛍の墓」に描かれた大阪のフツーの人々の生活は餓死するか否かのひもじさとの闘いだったのに。