みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

ぬくぬく

kawanomiti2007-01-24

ちょっと曇ったり、お日様の見えない日は江戸火鉢(長屋でよく使われたやつ)を引っ張り出し、炭をいける。暖房機器のように暖かくはないが、気分はぬくぬく。 

インターネットにつながらなくなり、フレッツADSLに電話した。前もモデムが故障して交換してもらったことがある。修理センターの人がきてくれたが、故障ではなかった。
古い型でボタンが押された状態になっていた。それで、ボタンのない新しいタイプのモデムに交換してくれた。
修理の人は足元を横切る電話線、横倒しのモデムに不安を覚えたらしい。電話線を部屋の端から端まで伝わせ、パソコンの近くに変えてくれた。
2時間弱の工事になったが、パソコン周りがすっきりした。料金を聞いたら、いりませんという。つまりこういうパソコン環境では故障や事故の危険があり、また呼ばれることを恐れて、そうならないようにしておこうと考えたらしい。
モデムはレンタルだが、それにしてもここまでやってくれるなんて、プロとして態度、言葉使いも申し分なく感激してしまった。
光ファイバーに変える時もN〇〇にしよう。なぜかN〇〇の修理センターの人は本社の人種とは違うみたいだぞ。
インターネットが使えるようになってうれしい。


NHKスペシャル「グーグル革命の衝撃」1月21日 21時放映
毎日グーグルで検索している私としては見逃すわけにはいかない。
ヤバイ。天気予報、路線、乗り換え、地図、料理、病気、仕事、本、電気製品、社会情勢、検索の画面に打ち込んでいる項目はすべてデーターとして提供しているようなものだ。便利だとばかり、気安く使っていたが、グーグルの正体がある程度わかってよかった。タダほど高いものはないと昔の人はよくいったものだ。
今後は危険性を意識しながら利用しよう。

たとえば天安門と入力した場合、中国では天安門事件が提示されないというのも変だ。最近は知りたい情報を入力すると、商売のサイトが上位になっているのが腹立たしい。

大きいこと、金儲けばかりがよいことではないよと、独占的なマイクロソフト社に対抗してリナックスのようなソフトができたように、地球市民的な動きが広がることを期待したい。



1月22日の朝日新聞(6ページ上段)に日立中央研究所の記事を見つけた。「森の変人たち 研究一筋」という見出し。
この目まぐるしい変化の時代にあの研究所がどうなったか気になっていた。東京都国分寺市の森の中にたたずむ日立中央研究所の写真を見て、存続していることにひとまず安堵した。
今から十数年前になるか、私はこの研究所の敷地内に何回か入れてもらったことがある。当然ながら先端技術の関係ではない。
東京都には国分寺崖線の湧き水を集めて流れる野川という川がある。大岡昇平の小説や成城だよりに登場した。この野川の最初の一滴は、この敷地内の池なのである。野川を下流からさかのぼると最後は日立中央研究所の門にぶちあたる。
「池を見たい」と守衛にかけあった。地図を片手に、「ほら、野川の原泉と出ているからここまで見に来たのに」と粘ったが、民間の研究所なので一般開放はしていないと断られた。環境や自然保護などの団体が手続きをして申し込めばOKということだった。
それから国分寺・小金井の野川を清流に戻す運動をしている団体の見学会に混ぜてもらい、また、公民館の環境問題の企画に組んでもらい、敷地内の池を見学させてもらった。
都心に近い場所なのに門の内側に入ると、うっそうとした自然の森が広がるのに度肝を抜かれる。池では白鳥が一羽、羽を休めていた。
広大な敷地、湧き水を育む森に囲まれた技術研究所を維持してきた大企業の懐の深さに感嘆した。目まぐるしく変化し、効率優先の世の中の流れの中で、これだけの環境を保全していくことは並大抵のことではない。先行きに一抹の不安をおぼえつつも、最先端の研究をする人間だからこそ、こういう職場環境が必要なはずだと思った。
今回の朝日新聞の記事には池のことは書いていない。高い塀が取り払われたとあるがよかったのかどうか。私のような外部の人間には、ああいう別世界が都心に近い場所にあることがうれしい。一般開放などしないで、礼節を持って見学を申し出、許可された人間がその一部を見せてもらう。年々湧水量が減少していると説明を受けたが、池は今どうなっていることだろう。