みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

石原都政8年間の検証は?

テレビで都知事選候補者の討論会を見た。国会議員の討論会よりもおもしろい。東京に限定しているからかな、何たって首都の長を選ぶのだもの。
4人の候補者はそれぞれが現場での実践を基に、思いを語っていた。
浅野さんが東京都の介護施設の人材不足に対して、介護報酬を上乗せするといっていた。介護の人材の待遇にまで言及したのは浅野さんだけだ。高齢都市東京の福祉に危機感と問題意識を持っていることがわかった。

石原氏は福祉に力を入れているといったが、そうだろうか。私は最近、都の介護支援専門員現任研修を受けた。
講師のリハビリの専門家は東京都、特に23区はリハビリの専門病院、リハビリ施設、リハビリ専門職が地方よりも圧倒的に少ないといわれた。
どこもこんなものだろうと思っていたので、グラフで示されるとショックだった。(2006年12月1日 都道府県別人口10万対回復期リハ病床数 全国回復期リハ病棟連絡協議会調査) 一番多いのが高知県、次いで山梨県鳥取県、東京は下から数えたほうが早い。
みんな東京は地価が高いし、とあきらめてはいないだろうか。高齢者はものをいう場がないものね。

 
そういえばテレビは石原都政2期8年間の検証をやっていない。東京都の情報公開制度は遅れているので、表に出ない負の遺産がありそう。ちゃんと検証して投票の判断材料を提供するのがメディアの役割でしょう。

私は政治の大きい問題はわからないので、日々の生活や仕事の中で感じる都政への疑問を提示することにしよう。4人の候補者が見てくれるといいんだけど。


写真は都道世田谷通りと歩道。 歩道橋の橋げたが歩道を占領している。車イスの人は狭くて通れないし、歩行者、自転車、ベビカー、杖歩行者も危険だ。
この玉堤通りと交差する場所では事故も起きている。このように危険で快適とはいえない歩道や生活道路が都内にはたくさんある。



しかしながら、平成18年12月1日号の東京都広報を見てほしい。第一面いっぱいに「東京のみちづくりを進めています!」ー渋滞解消で快適な生活をー  
歩行者や高齢者、弱者への視点、配慮はいっさい書かれていない。幹線道路をつくり渋滞解消、これだけ。
ちなみに写真の場所を管轄する都の建設事務所の担当者に現地に来てもらった。「オリンピックにお金をかけるより、こういう危険な場所を直してほしい」といったら、頷いて「自分もそう思います」といっていたが。

WEB広報東京都 平成18年12月