みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

さわやかな行楽日和

kawanomiti2007-04-29

写真は青いカーネーション もらえるなら、赤よりこちらがいいな。


上野 国立博物館 特別展「FLOWER」〜太古の花から青いバラまで〜
混雑を避けるために早起きして、9時前に博物館に着いた。入場と同時に目玉展示品である青いバラ、青いケシの花に急ぐ。
青いバラは青色というよりくすんだ薄紫色、まだ開発途上という感じを受けた。青いケシは花がちょうど良い開き加減で、微妙な濃淡の青が美しかった。ヒマラヤでこの青いケシの花に出会ったら、さぞ感動することだろう。
花の進化と受粉を助ける昆虫との関係も興味深かった。


博物館を出て、精養軒の屋上レストランに行く。不忍池と周囲の新緑を見下ろしながらランチタイム。
食事の後、谷中に行こうか、根津に行こうかと3人で思案しながら、歩きはじめたが道がわからない。
そういう時すぐ人に聞いちゃうのが私。70才くらいの男性が一人で歩いているのを見つけ、道を教えていただけますかと声をかけた。
するとその方は千駄木駅近くに住む地元の方で、根津神社のつつじが見ごろであること、そこに案内しましょうといってくださった。根津神社に行くまでの裏道は下町の路地裏の風情が残り、あたたかみがある。このあたりは空襲に遭わなかったということで、古い建物が目に入る。
大正8年に作られたこじんまりした根津教会がすてきで、中に入ったら、牧師さんというのか、男性が建物や教会のことを説明してくれた。中にピアノと古いオルガンがあった。一度日曜礼拝に来て、賛美歌を聴いてみたい。
根津神社は塀や神社の建物がいかにも文化財という重厚さがある。つつじの赤い花が緑に映えて輝いていた。神社の境内は屋台や店がぎっしり並んで賑わっていた。
森鴎外漱石が住み、通った道を歩きながら、道案内の男性が自分が子供の頃は藪で怖かったこと。この辺から海が見えたことを教えてくれた。3月9日の東京大空襲の火炎も見えたという。その後、男性の家があった場所は4月10日に空襲を受けて焼けたという。
江戸千代紙のいせ辰、菊見せんべいの近くで、案内をしてくださった男性と別れる。歩き疲れてのどがカラカラ、甘味処でクリームアンミツがおいしい。道案内してくださった男性は、知識がありながら押し付けがましさがなく、距離の取り方が絶妙だった。ああいうすてきな男性もいるのね。おかげで密度の濃い町歩きになった。と感謝の言葉が出る。
菊見せんべいは甘いの、緑茶入り、しょうゆせんべいを混ぜて買ってきた。家に着いて、さっそく食べたら歯ごたえがあっておいしい。谷中、根津、千駄木は、一日かけて、また行きたい場所だ。