みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

木犀はまだか

だいぶ日が暮れるのが早くなった。昨年は9月20日に木犀の花が見られたのに、今年はまだ。木犀はつぼみから開花する時が一番よい香りがすると聞いた。その一番よい香りに出逢いたくて、木犀の木の間を通り抜けるが何の気配もない。


昨夜はNHKで「爆笑問題のニッポンの教養SP」を見た。昨年は東大に爆笑問題の二人が乗り込んだらしい。今回は慶応大学が舞台だ。会場にはいいとこの子息子女風がいっぱい。舞台には慶応の最先端の学問研究をする教授が並ぶ。テーマは2030年の未来。
太田光の素朴でまじめであるがゆえの、過激な質問、突っ込みが教授、学長に飛ぶ。その質問に真摯に答える表情がよい。教授という仮面を脱ぎ捨て、青年に返ったかのようなフンイキだった。
学者の一人が発言した「人間は競争するように進化の過程で作られた。そういう仕組みを身体に持つ動物であるということを自覚する」という言い方は、「共生」という使い古された気恥ずかしい言葉よりも、心に響く。
太田光が感動を共有するための「表現力」について熱っぽく語る。表現力は大学教授にもお笑い芸人も、普通の人間関係にも重要なんだと。うん、私も自分の問題として納得した。
太田光がいうように大学や教育というものが、多分野の領域を自由に行き来する刺激に満ちたものであれば、もっと人類の未来は明るくなるような気がする。私にとってはインターネットの世界はそれに近い。