みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

  紙地獄とたたかう日々

昨日は近くの公民館で「博士の愛した数式」という映画をやるので観に行った。小学一年生の時から算数につまずき、未だに落ちこぼれているのが悔しく、少しは算数、数学の世界に近づけるかな、という淡い期待を込めて。
ところが数学にちんぷんかんぷんだと博士の会話についていけない。意味を考えているうちに画面は次のシーンに変わる。ただ、深遠な数学の世界にあこがれはあるので、時間ができたら初歩の入門書を読んでみたい。
帰りに農家の庭先販売に寄る。気さくなおばさんが、立派なもんでしょ。と美しい茄子が3個100円。新聞に載っていた干し茄子の話から、苦瓜の料理まで、話が弾む。
苦瓜はたくさん実をつけるので、取り切れず捨てられている。それで、苦瓜を丸ごと(種も一緒に)薄切りにして、ザルに並べて干す。一日か二日でカラカラに乾いたのを、煮出してゴーヤ茶にする話をしたら、えーっと驚く。農家のおばさん何人に教えたかな。
この夏も苦味のあるゴーヤ茶をペットボトルに入れ、自転車通勤の途中に、職場で飲み、猛暑を乗り切った。沖縄土産として一袋1500円くらいで商品化されている。農家の庭先で野菜や料理の話をするのは楽しいが、やることは山済みなので、急いで家路に。

今日はどこにも行かず持ち帰った仕事をしなくては、しかし、いくらやっても仕事は減らない。
今朝の朝日新聞一面トップに、「住宅着工3割減」偽装教訓に厳格審査 という見出し。
業界団体からは「過剰な厳格化に走った結果の混乱」として制度の見直しを求める声も上がっているというが、厚労省介護保険での対応と同じパターンなのに、苦笑するしかない。
介護業界ではコムスンの不正発覚以来、書類整備が厳格になった。サービスの軽微な変更にも、会議を招集し、説明し、同意を得て署名、印鑑をもらえとなった。ケアマネジャーは書類作りに追われ続ける。利用者だって、「また、?」とたまる一方の書類にうんざりしている。
地方自治体や民間を信用せず、不正が起きると書類作成や審査を過剰に厳格にし、根本的な解決をしないという点で、国の役人の考えることは同じだ。