みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

「知事への提言」

kawanomiti2007-12-11

     写真は東京の楓(カエデ)の紅葉


12月の東京都広報で「知事への提言」を募集しているのを知る。

石原知事に言いたいことはいっぱいあるが、それを全部書いたら、読んでもらえないだろう。
というわけで、まず自分が今、身の危険を感じていて、トップがやる気さえあれば解決できる問題を書くことにした。


    「生活道路や歩道を安全に安心して通れるようにしてください」
1 生活道路や歩道を車や自転車がスピードを出して走るため、歩行者、特に高齢

者は怯えながら歩いています。

2 無用の長物である歩道橋を撤去して、歩道を広くしてください。(添付写真参照)

3 都、地元自治体、警察が縦割りでバラバラに対応するのではなく、まちづくり
の観点から、3者が協議して、道路と歩道を安全で人にやさしいものに作り替えて
ください。

以上の3点を書き、12月2日に都の担当係に添付資料(写真)を付けて郵送した。(写真は3月17日のブログに掲載したもの)


12月7日、仕事から帰ったら留守電に警察署から「知事への提言」で、警察と連携するようにと書いてあったのでー という録音入っていた。迅速な動きに驚く。
名前を名乗らないのでそのままにしておいた。今日になって交通課の担当者と電話が通じた。都から「知事への提言」のコピーを送ってきたそうだ。

1 の生活道路や歩道で自転車がスピードを出して走っていることについては、交通安全指導や取り締まりを強化してゆく。来年6月19日に道路交通法が改正されて、自転車は交通量が多い危険な車道では歩道を走るようになる。

はい。昨日テレビニュースで、都内でいっせいに自転車に対して交通ルールを指導しているところが報道されていましたね。
自転車に対する交通安全ルールの徹底、取締り強化は当然であり、歓迎するが、それに加えて、自転車のナンバープレートは小さくて見えないので、事故の際に逃げられたらおしまい。自動車のようにナンバープレートと字を大きく見やすくしてほしいとお願いした。

2 の歩道橋については、担当者も困っているといわれた。添付写真の現場の危険性も承知していた。

昨年、都の出先機関である建設事務所の担当者と現場で話をした時、その担当者も「歩道橋は撤去できる」といっていた。都と地元自治体、警察が連携を取り、総合的にまちづくりの観点から協議をすれば、それと住民の要望が大きいということもいっていた。(2006年12月2日のブログ「無用の歩道橋」参照)

都の現地担当者も所管の警察も困っているのに解決できない。
「ではガンは何ですか?」と私は交通課の担当者に尋ねた。
「お金です」。何ともすっきりしたお答え。

さて都は富裕自治体としてお金を地方に回せと攻められている。地方に回すのもいいけど、都は在宅福祉の基盤整備も地方より遅れているし、大地震への備えも避難場所の数が圧倒的に不足しているのだ。大きな幹線道路の整備やオリンピック誘致には力を入れていますがね。つまり、予算の配分の問題ということです。

はたして私の「知事への提言」を実際に石原知事が読んでくれたのだろうか。迅速に所管の警察署に問題を振ってくれたのはいいが、都知事なり幹部が決断してくれなくては「知事への提言」の意味はない。