みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

後 幾つ寝ると ・・・

冬至も過ぎ、もうすぐお正月。先ほど田舎の母から電話が入った。元日には田舎で両親、弟たち夫婦とごちそうをいただくことになっている。

あっという間の12月だった。病院通いの合間に仕事をしているという感じ。体調が悪く免疫力が落ちているとみえ、鼻の入り口にヘルペスが一個できて皮膚科を受診。カサブタになり治りかかっているので、軟膏のみの処方。
干し大根が「く」の字に曲がるようになったので、しょうゆ漬けにした。天日干しの香と甘みのある、歯ごたえのある漬物が年明けに食べ頃になる。農協で買ってきた里芋を煮て、けんちん汁を鍋いっぱい作った。「ためしてガッテン」でやっていた、片栗粉と生クリームで作るデザート「極上口どけジェラード」も作ってみた。
栗がないので、りんご煮とキウィフルーツを入れたが、なかなかだ。片栗粉で極上デザートができるとはね。明日娘に届けよう。

仕事では、明治41年生まれ、あと2ヶ月で満百才になるオバーチャンに会った。80才まで家業の豆腐屋をしていた。夜明け前に起きて右手で大量の大豆を洗う。そのために背中が右に曲がってしまっている。昔、農家のオバーサンたちは腰が90度に曲がっている人が多かった。豆腐屋のオバーチャンの背中も一種の職業病なのかもしれない。
小柄な可愛らしいオバーチャンで、手すりにつかまって歩くが、簡単な調理や洗濯も自分でしている。お風呂も一人で入り、浴槽を自分で洗う。通院やスーパーにも手押し車を押して一人で行き、お金の支払いもしてくる。息子夫婦は手を出さずに、程よい距離で見守りをしている。
80才で白内障の手術をしたら、眼鏡をかけずに新聞が読めるようになった。毎日文庫本を読んでいる。ちなみに内田康夫のフアンだそうで、本がいっぱい積んである。このバーチャンの頭の中はどうなっているのだ! 90才でCT撮った時、医師が感嘆の声を上げたというから、すばらしい脳の状態に違いない。

認定調査の最後にはいつも「何か困っていること、お辛いことはありますか」と尋ねる。
オバーチャンは「生きているのがつらい」といった。そういえば、93歳で何不自由なく暮らしているオジイサンが、「長生きするのも辛い」といっていたな。二人とも努力家で明るい方なので意外だった。歳を取るということはそういうものであるか。


話題はガラリと変わりまして、「お玉おばさんでもわかる政治のお話」という人気のあるブログを時々覗くが、紹介されている伊藤真小林節憲法改正の対談が興味深かった。私はこのお二人の本はまだ読んだことがない。