みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

桜よ あわてるな

わが団地の気の早い桜はもう三分咲き。と思っているうちに見る見るうちに5分咲きに。


胆のうガン転移で余命数ヶ月のサイトーさん(仮名)が病院から家に戻った。

高齢のためガンには触らず、ガン性疼痛の緩和を中心としたケアを家で受けることになった。告知はされていない。家に帰りたいというのは本人の希望であり、国の方針も病院から在宅へ、だ。しかし、退院間際まで訪問診療をしてくれる医師と訪問看護が見つからずあせった。

食事が入らず、毎日点滴で栄養を補給するため、昨日は看護師が朝と夕方に入った。一昨日は医師が訪問。来週は訪問入浴が入る。
サイトーさんの奥さんが、「まるで家が病院になったみたいだね」といった。
3人の子どもが仕事をやりくりし、分担して介護を引き受けているので、奥さんはイスにすわっている。彼女には点滴の処置は覚えられない。掃除洗濯、料理作りを受け持っている。

サイトーさんの家族は、最後の看取りまで家で、とは考えていない。考えられないのだと思う。訪問してくれる医師、看護師が見つかったので、できないことはないのだが。
それぞれに仕事と家庭を持つ子どもたちがどこまでがんばれるかだ。サイトーさんと家族をどう支えればよいか、気が抜けない。