みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

映画 「靖国」を観に

午後の9時なのにもう眠い。休み明けの心身の拒否反応と、昨日の疲れがミックスしている感じ。

ゴールデンウイーク最終日の昨日は、元「三人娘」で渋谷に行った。目指すは映画「靖国」。小泉首相の参拝で揺れる靖国神社に同じメンバーで見学に行っている。
ただ、私たちが行った時期の靖国神社は、とうに桜は散り、梅雨の時期で、遊就館の檜の香りが漂うのどかなたたずまいだった。
映画「靖国」も、好奇心の強い三人組のこと、自分の眼で確かめよう、と決まった。
映画は連日満員で整理券をもらうために並ばなくてはならないという。11時の回を観るために1時間前に映画館に着いたが、いっぱいで午後1時40分の回になった。

3時間以上間があるので、さてどこで時間をつぶそうかと、NHKに向かって歩き出す。
みんなの広場ふれあいホールで、毎回観ている大河ドラマ篤姫」の展示を見る。時代背景や篤姫を取り巻く人間模様がわかりやすく表になっていて、ますます「篤姫」を観るのが楽しみになった。
明治維新の立役者大久保利通西郷隆盛らは下級武士出身だ。その西郷が将軍家に嫁ぐ篤姫の花嫁道具の選定係を仰せつかるなんて本当かいな。篤姫、西郷の故郷薩摩と靖国神社は深いつながりがあるわけで、時間潰しに訪れたNHKスタジオパークで思わぬ収穫があった。西郷隆盛は逆賊だから、靖国神社には祭られていないんだよね。歴史を様々な角度から、いろんな切り口で観ると、歴史上の人物の見方や感じ方が変わり愉しみが倍増する。

それと立体画像3Dの世界を見られるコーナーがよかった。たったの5分間だが、ヒマラヤ(?)の山々の映像、海中のサンゴ礁と泳ぎ回る魚たち。奥行きのある映像と飛び出しそうな魚や蝶に、わーっと声が出てしまうくらい楽しかった。もっと見てみたい。

ここの食堂で食事して映画館に戻ると、窓に網を張った警察の車が映画館のビルの前に待機している。スクリーンの脇にも警備の人が観客席を見張って立つ。見張りつきで映画観るのは初めて、でもトラブルもなく無事映画を観ることができた。

評論家らの批評を読むと、あまり期待できない映画のように思ったが、見たことのない靖国神社の姿を知ることができて、観てよかった。靖国神社は国家のために戦った戦死者の霊を慰める神社であるが、戦争神社という面が否定できない。ナレーション抜きの映像は静かな迫力があった。若い人やたくさんの人が観るとよい。その上で議論をすれば?

5月17日から30日まで、渋谷のシネマ・アンジェリカでも上映される。
上映時間は11:00 13:40 16:20 19:00 電話03−5459−0581