みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

「緊急報告・社会保障が危ない」を見て

kawanomiti2008-05-13

薔薇の花々が輝きを増している。りっぱなつる薔薇を這わせているお宅の前で立ち止まり香りを嗅がせていただき、携帯カメラでぱちり。


11日、日曜夜のNHKスペシャル「緊急報告・社会保障が危ない」はかなり、ショックな内容だった。リストラや失業、派遣労働で健康保険が払えず、医者にかかれない人が増えているとか、生活保護の申請や需給がしにくいということは断片的に情報として入ってはいたが。
すべては小泉内閣の時代に決まった社会保障削減の大号令の下、まず削減ありきで予算が削られたことから始まった。そういえば米俵百俵がどうのこうのと小泉さんがいってたな。納税者によくわからないまま、いや、人々は小泉さんのいう骨太の改革とやらを圧倒的に支持した。
仕事が無くなり健康保険証がないため、手遅れになるまで病院に行けない人。救急車で運ばれても入院費用が払えないから、点滴を引き抜いて逃げ出す。母子家庭の病気の母親に、働け働けと追いたて生活保護を出し渋る役所。その子供は貧困の連鎖から這い上がれない。
涙とともに番組を見て、大変な社会になってしまったものだ。我が子のことを考えても他人事ではない。と暗澹としてしまった。

税金(予算)を何に使うか、何を削るか。限られた予算、厳しい財政状況を踏まえ、税金の使い道の優先順位を決める話なんだがなー。道路特定財源だけでなく、まだまだ国家財政のムダはありそうなのに。


私は仕事がら障害のある高齢者を訪問するが、事業家として成功し、所有ビルで悠々自適の生活を送る男性は、心臓にペースメーカーをつけているため、福祉タクシー券をもらっている。家族は、つい使うのを忘れて残っちゃうのよと笑っている。
また、80代の女性は難病のため、視野狭窄だ。といってもテレビは見ることができる。毎週三味線のお稽古にガイドヘルパーが付いて行く。この方も家賃収入があるが難病認定されているため、治療費は無料である。お二人とも人間的魅力にあふれ人生の先輩として尊敬している。
お金がなくて医療が受けられない人がいれば、人並み以上の収入があっても助成を受けられる人など、社会保障の仕組みも不公平で時代に合ってない。