みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

愛しの泰山木

kawanomiti2008-06-17

泰山木の花の下で、仄かな香りを胸いっぱいに吸い込む。この瞬間を永遠にとどめたい。
木の下には木製のベンチ。ここに年老いた男性が杖にもたれて坐ったら、絵になりそうだと思いながら花の写真を撮る。


末期ガンで終末期に入っている患者が、食事を胃に直接入れる手術をして、歩くリハビリに励んでいる。入院先の担当医師より、そろそろ家に戻る手はずを整えたいと声が掛かった。
昨日の午後、訪問看護師、福祉用具担当者にも声掛けて病院に行く。会議室で患者の妻、医師、病棟看護師、医療相談員、それに実習生というプレートを胸につけた医師か看護師の卵。在宅側は訪問看護師、福祉用具担当者,
私(ケアマネ)。
これまでの主治医は転勤になり、交代してまだ2週間しかたっていないという。あらら、と思ったが、若い医師は患者の病状や現在の様子を手みじかに説明、質問を促す。それぞれの立場から疑問を出し合い、退院に向けてフラットに意見交換できてよかった。でもこれから、訪問リハビリをしてくれる理学療法士を探さなくてはならない。今回のように入院が3ヶ月になれば、せっかく理学療法士を確保しても、他の必要とされる患者に回したい。今回カンファレンスに出てくれた訪問看護師も報酬はなし、結果的にボランティアだ。患者が入院中はケアマネも無報酬である。それでなくても不足している理学療法士をどうやって見つけるか頭が痛い。


今日、その会議録をまとめながら、医師が使ったるい痩という言葉で入力がストップした。
るいそうを漢字変換しても出てこない。三省堂の国語辞典で引いたが、るいそうは出ていない。しょうがないから重い広辞苑を引っ張り出したら載っていた。鬱なんかよりもっと細かい漢字の構造で眼鏡かけても字を拾うのは困難であきらめた。たしかに患者の状態は末期ガン特有の痩せ方でるい痩という言い方がピッタリに思える。

しかしだよ、それでいいのか。厚労省、医師会のみなさま。
看護師、介護福祉士不足のため、フィリピンやインドネシアからそれらの資格を持つ人員を受け入れることが小泉首相の時に決定した。
資格さえあれば日本での就労はクリアできるのかというとそう単純にはいかない。

彼女たちは日本語、ことに医療用語が難しいとこぼしている。
それ以前に医師のカルテや診断書、処方箋の読みにくいこと。医療ミスの原因の一つとして指摘されながら一向に改善されていない。
医療用語を誰にでもわかる平易な言葉に置き換える。難しい漢字は使わない。というところから改めましょう。待ったなしですぞ。


※ チラシをもらいました。

6月21日(土)午後1時ー4時半  なかのZERO 大ホール
都民フォーラム〜東京の介護を守るために〜 主催 東京都社会福祉協議会
内容 基調講演 介護人材の確保に向けて 厚生省(依頼中)
報告 大東京の介護人材不足の原因とその解決に向けて 田中 雅英
シンポジウム 自民党菅原一秀公明党鰐淵洋子民主党大河原雅子の国会議員、山崎敏立教大コミニュティ福祉学部兼任講師 
コーディネーター 青山 明治大学院教授 (参加費無料)