みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

捨てるのはもったいない

kawanomiti2008-06-29

昨日、注文した南高梅が届いた。まだ青い部分が残っているので一晩熟成させた。部屋中に梅の芳醇な香りが漂う至福の時間。

いつも地元の農協で安い梅を買い梅干漬けをしていたが、今年は南高梅に気持ちが傾いた。南高梅は1キロ950円、ちりめん紫蘇をあわせると、一粒30円の高い梅干になる。

田舎の祖母は毎年たくさんの梅を漬けて庭に干していた。自分の家のと親戚でもらう梅の実だから、南高梅のように肉厚ではなかった。祖母が長生きしたのは毎日梅干を食べていたからだと、母も毎年梅を漬けている。

7月にまた食品の値上げが続くらしい。食べ盛りの子供を抱えた家庭では大変だろうな。ここは地元の野菜が比較的安く手に入るし、私はもともと外食をしないので、まだ危機感はないが。

外国からありとあらゆる食材をかき集め、飽食していた今までの日本は異常だった。そんなことがいつまでも続くものではないと思っていた。

かなり前のこと、有名結婚式場で働いたことがある。和食の場合は残ったごちそうを折り詰めにして持ち帰る人が多かったが、洋食だと手のつけていない肉料理や豪華なデザートがそのままテーブルに残された。
客が帰るやいなや、残った料理をバケツに手早く捨てて行く。次の式のためにテーブルをセッティングしなければならないのである。自分には手の届かない高価な料理が、手のつけられていない料理が目の前でゴミになる。何とも空しく納得いかなかった。

最近どこかの料亭で、残った料理の使い回しが発覚したが、たしかに捨てるのはもったいない。なま物は煮るとかして客の持ち帰りにすればよかったのに。