みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

明るい話題

土曜日は友達に届ける煮物を作る日。
台所で五目きんぴら、トウガンと鶏肉の味噌煮を作り、部屋に戻ったら、もう日が暮れて部屋は仄暗かった。電灯をつけようとして、南西に面した窓が簾を通して淡いピンク色を帯びて浮き上がっているのに気がついた。ベランダに出るとあかね色の畝(うね)のような雲が夕日に映えて輝いている。あー、まさしく秋の空だ。この時期の夕暮れ時の短い天体ショー、これから1ヵ月間ほどは絢爛たる秋の夕暮れをたんのうしよう。

数日前、自転車のサドルがあたり尾骨が痛むので整形外科に行った。応急処置として八百屋の果物の下に敷いてある白い緩衝材をサドルにくっつけたらと医師にすすめられた。
たまたま、国道246号線と環7の交差点の所にある八百屋さんのそばを通ったので、洋梨を買い、白いフワフワの敷物をくださいと頼んでみた。忙しい夕方なのに八百屋のおじさんは嫌な顔もせずに、敷物を幾種類も持たせてくれて、「またあげるから、いつでも声掛けて」といってくれた。
品揃えが豊富で値段が安く、威勢のよいおじさんだが、こんなに親切とは思わなかった。店員の機械的な応対に慣れてしまっていたので、ちょっとびっくりした。でもとても気持ちがよかった。

上馬の商店街には注文に応じて魚を捌いて刺身にしてくれる魚屋さんもある。古くから住んでいる江戸小唄のお師匠さんから教えてもらった。「今日は何がおいしいの?」と電話で聞いて注文し、出来たころ取りに行く。お店の人と丁々発止しながら買い物をする楽しみ。都会ではそういう商店街、お店は少なくなっていることだろう。八百屋さんも魚屋さんも年齢的に余裕があるのでまだ、当分がんばってくれそう。お刺身の好きな東さんに魚屋さんを教えてあげよう。

ノーベル賞を受賞した4人の日本人物理・化学者。
30年も40年も前の功績が認められ、ノーベル賞をもらえて、長生きをしてよかったねと関係者でもないこちらまでうれしい。関心を持ったことをあきらめずにやり遂げることの大切さ。その功績を世界のどこかで見守り、評価してくれる人たちがいること、どんなにか人々を勇気づけてくれたことだろう。私も決めたことをあきらめずにやりとげよう。