みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

あなたの隣の人

木曜日は雨の中、カッパを着て自転車で利用者宅を廻った。玄関の前でビニールのズボンを脱ぎ、タオルでしずくをぬぐってから入る。余命6ヶ月というのに、「雨の中大変だね」とこちらを気遣う人。自分のことはいっさい苦しいとか痛いとかいわない。後でそのやさしさを思い泣ける。介護保険利用者の中には本当にいろいろな人がいる。

娘が来ないせいもあり、とうとう今年は栗ご飯を作らなかった。もち米も買ったのにスーパーにはもう栗はない。その代わり大振りのころころ太ったスルメイカが安い。今が旬、これを3バイ買ってきて捌いた。ワタに塩をまぶして一晩冷蔵庫に寝かす。アルミホイルに包んで焼いていろんな物と和えて食べると濃厚な味でおいしいらしい。寒くもなく暑くもなく、食べ物はおいしくよい季節になった。


救急搬送の妊婦が都立病院や大学病院をたらい回しされ死亡した。「都にまかせて置けない」と批判した厚労大臣に対して、「医師不足は国の責任」と石原都知事が反論して非難しあっている。
医師不足の原因は厚労省(背後に既得権を守りたい医師会のドンとか)にあるわけで、最初は石原都知事の言い分が勝っているかなと思ったが、都立病院の受け入れ体制に危機感を抱いた江東区や周辺自治体、地元医師会が2月から都に申し入れをしていたのに、放置されていたという。
都立病院の医師の給料を下げたので補充できないそうな。東京都は医師ばかりでなく、リハビリ病院、リハビリの専門家(理学療法士など)も、地方よりも大幅に足りない。

石原都政ははっきりいって、医療・介護に対してお金をけちっている。その結果が救急患者のたらい回しであり、リハビリ難民、介護難民となっているのだ。幹線道路の建設、オリンピックに掛けるお金とエネルギーをこちらに回してと声を大にして言いたい。
マスコミは厚労大臣と石原都知事の批判合戦をおもしろがって取り上げるのでなく、現状を取材し掘り下げ提言としてほしい。いずれ我が身にふりかかる問題なのよ。