みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

篤姫と勝海舟 

勝海舟の「氷川清話」を読みたいと思いながらそのままになっていた。
大河ドラマ篤姫」で勝海舟が登場したため、図書館で借りて読む。

勝と西郷の関係は、男が男に惚れる、肝胆相照らすとはこういうことをいうのだろうな。
勝の西郷観は熱いけど、それでいて湿っぽくなく、クールだ。
西郷は弟子の不平を聞いたために命を落とした。だから自分は弟子を持たない。と書いている。

勝は徒党を組まず孤独でいられたからこそ、何者にも縛られず、あれだけの偉業(江戸城無血開城)を成し遂げられた。江戸の町を焼かずに江戸市中の生命と財産を守った。今だったらノーベル平和賞ものだな。

江藤淳池田弥三郎との対談で「勝は生涯、西郷のことを口にして最大限の評価を与えているが、本当に偉いと思っていたのでしょうかね」と問うている。西郷が明治10年に死ななければ、勝はあれほど西郷が好きだということで一貫できなかったろうという気がするといっている。


明日30日の「篤姫」はいよいよ江戸城明け渡し、大奥は解散だ。貸し出し期限を越えてしまい、急いで読み散らかしたが、勝海舟の全集は、後でじっくり読み返したい。