みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

春風に乗ってやってくるもの

 春風に乗って黄砂や花粉が飛んできたようだ。私の場合は上顎の粘膜が腫れてかゆくなる。頭がぼーっとして眠い。
 それでも暖かくなるのはうれしい。昨日は農家の庭先販売で蕗のとうを買った。独特の香りとほろ苦さが春の味覚の身上だ。梅林のそばを通ったら間引きした梅の枝が積んで放置されているのを見つけた。紅梅の蕾は固いが、白梅は開きかけている。3本拾って帰り、家の花瓶にさした。幹から早く切り離されたため花弁は小さめだが、春の光を浴びて着実に開花している。香りも心細げだが、梅の花の匂いである。えらい、よくぞ生き抜いた。

 今日はイト−ヨーカドーの安売りの日。解凍サンマが1匹58円なので6匹買った。自転車整理のおじさんたちが親切で感じがよい。どこのスーパーでもそうなのだ。特に私は電動自転車なので、車体が重くて小回りがきかない。おじさんたちが手を貸してくれるので助かる。
 昨日ははっさくの皮でピールと、マーマレード作りでほぼ一日が過ぎた。今日は解凍サンマを3枚におろした。魚をおろすときは流しが血生臭い殺戮の現場になるが、今日のサンマは半分凍った状態なので、塩水を張ったボールにおろしたサンマを次々に入れて行き、我ながら手際よく片付いた。

 長ネギの白いところを二つに割り、適当に切ってサンマで巻いた。レシピはグリルで焼いて、大根おろしと醤油でいただくように書いてあるが、一回で食べきれないため、フライパンに油を引き、ニンニクのスライスとともに炒め、みりんと醤油で味付けした。スーパーで買った数種類の茸をざるで干したり、こうすると歯ごたえ、味、栄養価がUPする。うどのきんぴら風も歯ごたえと春の香りがたまらない。というわけで、土日の休みはまたもや料理と食い気であっという間に終わる。

 本当は他にしなければならないことがあるのだ。2年前に脳のMRI検査で脳動脈瘤の卵らしきものが見えるから、1年に一回検査をした方がよいといわれていた。今年の2月始にMRI検査を受けたら、6ミリくらいの大きさといわれた。さらに鮮明な画像を撮るため、25日に造影剤を入れてCT検査をした。その結果を2日に聞きに行く。
 手術になるのかどうかわからないが、危険が伴う手術だし、この際だから身の回りの整理をしておこうと、不要な物を捨てたり、しなければならないことの優先順位を大まかに立てたのだが、思うように進まない。

 それにしても季節の食材を使ったささやかな食事のおいしいこと。何でもない日常の幸せがいとおしく思えるのは命に限りがあるからこそ。これも歳を重ねた今だから実感できること。