みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

東日本大震災

 最初の揺れは会社にいる時にきた。
 今まで経験したことのない長い横揺れ。最大級の大地震とも知らず、所長以下同僚と「どうしよう」「怖い」と言いながらあっちにうろうろ、こっちにうろうろ。
 
 携帯も電話もつながらない。職場のテレビをつけたら、いきなり大津波の映像が飛び込んできた。必死に高台に向かう人たちの後ろに津波が迫る。「はやくはやく」と
画面に向かって声をあげる。若いころ岩手県宮古市に旅行した時、津波に備えて長い防波堤が海辺にそびえるのを、味気ないと思いながら宿まで歩いたが、今その宮古を10メートルの津波が襲っている。

 今も小さな余震が続き、船酔いのような気分の悪さ。東京ではエレベーターはストップ、電車は動かず娘の連れ合いは帰宅できない。我が家はガスが自動的に止まり、塩の容器が落ちて床が白くなっていた。
 茨城県の実家では全員無事だが、家の中がメチャクチャで片付けに追われている。近所では瓦が落ちたり塀が倒れた家があるという。

 原子力発電所は予想通りのトラブルだ。福島第一原発から半径3キロメートル以内の住民に避難指示が出た。夜を徹して、被爆覚悟で原発労働者が原子炉冷却装置の復旧作業を進めるのだろう。また、鉄道の点検をして列車を動かすために黙々と作業をする作業員。警察、消防、被災地で働く自衛隊員・・・の地道な作業を忘れてはいけない。これから多方面から被害の全容が明らかになるのだろう。被災され避難中の人たち風邪を引きませんように。亡くなられた方たちに合掌。

 過去の歴史資料を見れば、日本は地震列島であり、必ず大地震は起こることは明らかなのに、なぜこうも同じ悲劇は繰り返されるのか。