みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

 ツィッター初見

 ふと空を見上げたら、こぶしの花が満開になっていた。この前見た時はまだ蕾だったのに。

 私はストレス耐性がなく、3月11日の地震の後神経が過敏になり、揺れていないのに身体が持ち上がるような気配を感じることがある。青信号で渡っているのに車がどんどん入ってくるとか、何となく世の中全体に余裕がない。三連休に入る前、顧客の家族に感情的なクレームをいわれた。その家族もストレスを抱えて感情の行き場がなかったのだと思う。そういうことが続くと私の胃はてきめんに痛くなる。体重が2キロ減った。こんなで東京に大地震がきて避難所生活になったら、神経と身体が持たないのではないか。
 とはいうものの3月11日以降の気分は悪くはない。被災された方には申し訳ないが、国全体が目前の危機を何とか回避しようと一つになっている。田舎に電話をして、両親や弟たちの声を聴くのがこんなにうれしいと思ったことがあっただろうか。妹の気遣いに涙し、娘とメールのやりとりをし、電話で話す。今まではなかったことだ。
 私は子供の頃、「ロビンソンクルーソーの冒険」や「十五少年漂流記」が好きだった。何度も繰り返し読んでいたのはなぜか。どうやら何もない極限の状況で、生きるために衣食住を工夫しながらサバイバルする物語にわくわくするようだ。

 今までツィッターというのが気になっても入り込めなかったのが、昨日から覗くことはできるようになった。宮台真司氏のツィッターは彼の出演するビデオニュースとこみで一番おもしろい。原発の問題や今起きている原発事故についてもリアルタイムで問題点がわかりやすい。なるほどツィッターが世界を変えるとはこういうことなのか。ただ私は、情報源はツィッターだけではなく、新聞、テレビ、本も含めることにより、より正確な情報源として、内容への理解とおもしろさも相乗効果が期待できると思う。
 宮台氏いわく、被爆しながら原発敷地内で復旧作業に従事する作業員には、賛美ではなく報酬で報いよ。(私はこういう宮台の感覚が好きだ)
 ところで、昨夜NHKは地震発生時から5日間内部で働いていた原発作業員へのインタビューを放映していた。顔を出さず、所属する会社、組織名も出さない。話の内容から非正規の調達された労働者のような気がする。その前は、放水作業の指揮を取る警視庁や自衛隊の幹部が隊員の士気や使命感を場違いなくらいに盛り上げていたのに。
 
 並んで買った蕗を煮ようと愛知のラベルをはがしたら、なつかしい春の香りがして、訳もなく感動している自分がおかしかった。