みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

「原発」と生きるということ

妹からメールが届く。「石垣空港に今着いた。何かあったらいつでも沖縄に来て。気をつけてね」。とある。昨日は私の部屋の模様替えを手伝ってくれた。
妹は私と違い子供の頃から手を動かすことが好きで器用だ。テーブルを動かし、不要の家具を分解し、ノコギリをひいて大地震が来ても安全なように家具の配置換えをしてくれた。
西表島で台風に備え、ハブ・サソリと戦い、家を維持している妹にとって、家庭大工はお手の物だ。部屋がすっきり片付き、広くなって気持ちがうきうきする。しかし建物自体が築42年、耐震設計が義務づけられる以前に建てられたものだ。5階建ての鉄筋コンクリ−ト長屋を外から見ても中から見ても細い柱で心もとない。週末に自治会総会に出て、耐震度調査の結果と、団地の防災について聞いてみよう。


インターネットで京都大原子炉実験所小出祐幸さんヘのインタビュー実況中継を見る。
今、福島第一原発がどういう状態かわかりやすく説明していた。昨日あたりから内部の詳細な映像が公開され始めたこと、3月12日の爆発の映像を見たことで、私が思っていた以上に、重大かつ深刻な事故であることがわかり恐ろしくなった。チェルノブイリ事故と同じレベル7に引きあがられたが、チェルノブイリ事故は1個の原子炉が爆発した。福島第一では1−4号炉までが爆発の危険があり、使用済み核燃料の数も多い。予断を許さない危機的状況が続いているということなのだ。もし最悪の場合、東京どころか関西まで放射能による汚染が広がるという話。
新聞などではあいかわらず経済界や原発推進科学者の原発は必要で、これからも進めるという主張が掲載されている。小出さんは原子力工学の科学者の立場からその危険性に警鐘を鳴らしている。機械は壊れるものだ。機械は人間が運転している。人間は間違いを起こす。津波対策をしても次の事故は違った形で現れる。いつか事故は起きるということを覚悟しなければならない。という小出さんの言葉、とても納得できる。