みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

 東京オリンピックよりも大地震対策を


 ベランダのゴーヤが2メートルを超えた。鉢の土を毎年入れ替えるのが大変なので、晩秋に根を取り除き、出しを取った後の鰹節など生ごみを埋めてせっせと土作りをした。苗を植えるときにリサイクルセンターで腐葉土をたくさんもらってきて混ぜたのがよかったのか、連作障害が出ていない。
 ゴーヤは病気が出ないのがよい。毎日蔓をネットに均等に誘引しなくてはならないが、これがパズルみたいで楽しい。今年の夏は様々な緑のカーテンが日本中に広がっていることだろう。

 今朝の新聞によると、石原都知事が今日、都議会の所信表明で2020年の夏季オリンピック立候補をめざす考えを示す。東日本大震災から復興した日本を世界に見せる好機として、都民らに理解と協力を呼びかける。オリンピックの準備資金として約4000億円の積み立ててきた基金をそのまま温存するという。
 ちょっと待ってください。3・11の大地震では東北の被害の惨状や原発事故報道の陰に隠れて、東京都の湾岸の液状化被害、帰宅難民対策の課題が指摘されている。
 都知事選候補者による討論会でも、石原知事は帰宅難民が大量に発生したことについて、反省するどころか、JRが改札を閉めたことを一方的に非難し、政権の悪口を言うばかり。他の候補者は呆れ、都知事がJRなどの交通機関や関連機関を召集して対策会議を持つべきだと言われていた。

 石原都知事の「東京湾原発を作ってもよい」という過去の発言や、大深度地下超高層ビルなどの開発を認めてきたことからして、自然への畏怖と都民の生命、安全を守る優先度は低いと思わざるをえない。
 3・11大地震の日本列島に及ぼす地殻の変化は大で、東京周辺でもひずみがたまっていること、立川断層が危なくなっているなど報道されているのだから、震災対策は最優先課題のはずだ。私の住む周囲を見回しても避難場所になりそうな場所など見当たらない。生活道路を見ても危険個所があり心細い限りだ。このままだと大地震が起きた後に、天災ではなく人災だといわれることになる。
 正式表明は来月以降になるというので、まだ間に合う。ありとあらゆる方法で、東京都が2020年オリンピック立候補を取りやめ、大地震対策を最重点政策として進め、予算を振り向けることを働きかけましょう。