みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

そら ソーラー

 雲一つない快晴が続いている。アルミパネル式ソーラークッキングの出番だ。薩摩芋、じゃが芋に続いて、今日は鮭の切り身と蕪、エリンギをラップに包んで入れた。約2時間で熱々になる。昨日の北海道産男爵芋はホクホクにできた。ソーラークッキングに向いている。電子レンジで調理するよりもおいしく出来るのは温度の加減なのだろう。

 
 お日様に調理をおまかせして、その間本を読む。まず神保哲生宮台真司らの対論『教育をめぐる虚構と真実』。子供が成人してしまうと学校や教育現場がどうなっているのかさっぱり見えない。大変な状況になっているのだけはぼんやりわかっていたが、それがどうしてなのかがよく理解できた。宮台氏のいうことは、教育だけではなく原発の問題にしても同感できる。ただ校内での暴力、いじめに対して警察に連絡し、まかせるというのは、ある意味で正しいが、小学校でいじめっ子だった私としては、すぐに警察に連絡されたり、引き渡されたら困る。それからアノミーなど聞いたこともない言葉やカタカナ語が飛び出すのにはついていけない。辞書を引きましたけどね。愛国者ならわかりにくいカタカナ語は使わずに日本語に直してもらいたい。

 次に、猪瀬直樹著「東京の副知事になってみたら」。私と同世代であり、歯切れの良い文体が好きで彼のノンフィクションは以前はよく読んでいた。気がついたら直樹氏は遠くに行き、その著書を読むこともなかった。今回は外国に水道のノウハウを売る水ビジネスの話などおもしろく読んだ。国会よりも見えにくい都庁のカーテンが少し開いたか。
猪瀬氏は小泉首相に頼まれ、小泉政権に協力し、今度は石原都知事から副知事を頼まれた。市場主義というのか、経済効率や儲ける側の立場に行き、上から目線は相変わらず。
 石原氏が都知事になり都立病院の集約化が進み、たとえば都立府中病院は巨大なホテルかと見間違うような地域総合医療センターとなった。屋上からはドクターヘリが飛び立つ、災害の時の拠点となるのだろうが、病院内が広すぎて内部はわかりにくく混乱している。患者としては地域にきめ細かに病院があった方がかかり易い。
都知事も猪瀬副知事も地域の実情や現場の声は聞かない。上位下達のやり方で押さえていながら「成熟国家日本」といわれてもね。