六月の花と最悪のシナリオ
今年はベランダの花たちが元気に咲いてくれた。例年になく葉の緑が鮮やかでイキイキしている。
生ゴミを入れて土作りをしたせいか。それとも放射線の按配なんだろうか。
安保徹著『40歳からの免疫力がつく生き方』によれば、湯治に使うラジウム温泉程度の微量放射線はミトコンドリアを活性化させる。生命体が地球に生じたときの環境も、自然放射線の豊富な時期に起こっている。といわれると説得力がある。しかし、免疫学が専門の安保氏は癌の放射線治療は薦めない。
NHKスペシャル 巨大地震シリーズ 大変動期 「最悪のシナリオに備えろ」 怖くて身体が固まってしまった。深夜ではなく、もっと早めの午後八時くらいに放映してほしい。
一度富士山の噴火を見たいと密かに思っていたが、被害想定を見たら、そんな幻想はとんでもないことがわかった。
翌日、棟のいっせい清掃日に首都圏大地震が話題になる。草取りしながら「怖いけど、どうすることもできないわね」とあきらめの顔々。ガレキを少しでも減らすために、身の回りの不用の物を整理して処分しているという話が誰からともなく出る。
「でも母が作ってくれた着物はどうしても捨てられない」という人。「写真はどうしたらいいか」と思案する隣の小母さん。
野ダメ首相はこの番組見てるだろうか。見てないだろうね。大飯原発の地下には複数の活断層が見つかったと発表があったけど、聞く耳なし。「国民生活の安全のために・・・」といっても、信用する人はいないだろう。経済界と経産省の推進派の筋書き通りにまっしぐらに進むという決意だ。脱原発の管降ろしの意味がわかった。