みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

青いパパイヤ

kawanomiti2013-04-12

 西表島の妹からずしりと重いダンボール箱が届いた。妹が採取した天然モズクや免疫力を高める食糧の中に、青いパパイヤの実が2個、これは石垣島に住む甥の庭で採れたもので、滴るような緑色が目に沁みる。昨年は台風によってパパイヤの木が倒され、たまたま風の当たらない木になった貴重なパパイヤだと手紙にある。グアバは熟するとすぐ鳥につつかれてしまうので、エアーガン購入し、カラスやヒヨドリを脅しながら残った一個ということだ。小さくても独特の香りが部屋に漂い幸せな気分。青いパパイヤ、小さい方を糠漬けにした。薄く切ってぱりぱりした食感がたまらない。
 一昨年の福島原発メルトダウンのさいは、妹からすぐ西表島に避難してくるよう誘いがあった。しかし今や北朝鮮・中国に対するミサイル防衛網に石垣島や南西諸島は組み込まれつつあるようで心配だ。過去の日本では、軍地基地や軍関係の施設は爆撃の標的になり壊滅的被害にあった。日本は北から南まで安全といえる場所はないということか。

 さて、入院に必要な限度額適用認定証をもらってこなくてはと、役所の国民健康保険課の窓口に行った。手渡された国民健康保険限度額認定証を見たら、適用区分が一般所得者のBになっている。私は昨年から年金収入だけになったので、間違いではないかと聞いた。すると昨年度の所得の結果が反映する切り替え日は7月31日だというのである。つまり低所得者認定は8月1日以降の入院からになる。となると45000円よけいに払わなくてはならない。私が勝手に年度はじめの4月からと思い込んでいたのだ。それに差額ベッドの費用の心配がある。入院先の大学病院は差額のいらない6人部屋は1室しかないから、入れる確率は低い。差額ベッドは自分が望んで入ったのでなければ負担しないでよいと決まっているが、入院を断られたり、病院との関係が悪化することを恐れ、やむをえず払ってしまう人が多い。
 私の場合3月は、花粉症やあちこちに不具合が出て、医療費(3割負担)が2万円かかったので、実質的に生活保護以下の切り詰めた生活になった。低所得者認定に切り替わる8月以降に延してもらえないか、病院に電話で相談した。たまたま担当医が診察終えたところで、電話に出てくれた。恥を忍んで医師に「経済的なことで…」と事情を話し、9月中旬くらいに延期してもらえないか聞いたところ、医師はあっさりと認めてくれた。その間に破裂しないとは限らないが決めるのは本人、自己責任なのだ。古い検査データーは使えないので、検査入院を含めて計画を立て直すことになるといわれた。医師にとっては2度手間になる。こちらの都合で恐縮したが、ひとまずほっとした。

 先週だったかNHkプロフェショナル「仕事の流儀」で、脳動脈瘤血管内治療のエキスパート神戸市民病院坂井信幸医師が登場する番組を見た。脳神経外科医にとって、仕事のほとんどを占める未破裂脳動脈瘤の手術は、成功して当たり前というプレッシャーが相当なものであるという。わずかな指先のぶれが命とりにつながる、1ミリの誤差も許されない緊張を伴う厳しい仕事であることがわかった。私にとって実際の手術の映像が見られ、具体的にイメージできたのはよかった。

 手術が先に延びたので、やり残したことを片づける計画を立て直し、気持ちを新たに手術までがんばろう。まずは部屋に散乱する書類の整理から…