みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

 オリンピック開催決まる

 2020年オリンピックが東京に決まって、TVは毎日がオリンピック特番のような騒ぎでうんざり。

 さて、招致が投票で決まるアルゼンチンのプレゼンテーション会場で、安倍総理に「フクシマ原発の汚染水の問題について科学的に説明してほしい」と質問があった。サー何と切り抜けるかと思ったら、「汚染水は港内に限定されていて安全。フクシマの放射線濃度も問題ない。選手の方々も安心してください」…。しゃーしゃーと答えた。よくにこやかにウソの答弁ができるな、大した役者だ。いやもしかしたら、事実を知らないのかとあ然。

 その答弁に期せずして居並ぶ選手団から盛大な拍手が。昔、悪い意味ではなく、「スポーツ馬鹿」っていったもんだけど、スポーツ選手って身体ばかり鍛えて知性の方はやっぱり…なのか。とプレゼンの中継見ながら思った。

 テレビ見ても仕方ないので、神保哲生と宮台ドット・コム昨日受信分を視聴する。
 神保さんは「日本では話題にならないが、4号機の状態について外国のメディアからよく質問を受ける。外国では汚染水問題もさることながら、4号機の冷却と、今後の使用済み燃料の取り出しが心配で仕方がないという。

 今回のゲストは元国会事故調査委員で科学ジャーナリストの田中三彦氏。「東電に任せている場合か」
「…現在も大量の冷却水を循環させてメルトスルーした核燃料と貯蔵燃料を冷却し続けることで辛うじて小康状態を保っているに過ぎない。東京電力はホースの総距離が4キロにも及ぶ建て付けの循環冷却のシステムを何とか作り上げたが、循環の過程で原子炉建屋の地下のコンクリートの隙間などから大量の地下水が流れ込んでいるため、毎日300~400トンの汚染水が新たに発生する状態が続いている。循環システムとは名ばかりで、核燃料を冷やした汚染水が、地下水との間を水が自由に行き来している状態なのだ。

 東電の計画では2020年の初頭には核燃料の取り出しを行うことになっているが、これはまったく根拠のない希望的なものと言っていい。元国会事故調委員の田中三彦氏も、最低30年は冷やし続けなければならないだろうとの見方を示す。30年間、毎日400トンの汚染水を出し続けるとどうなるか。原発敷地内に林立する1000トンの汚染水タンクは3日に1つのペースで増えていくのだ…」

 「田中原子力規制委員長は、危険な使用済み核燃料の取り出しは、通常のと同じように安全に行うとしているが、ガレキが散乱するプール内から、1,533本の使用済み燃料をクレーンで30メートル上までつり上げて、容器に入れる作業はどこもやったことがない、想定外のことが起きても不思議ではない困難で危険な作業だ。もし失敗したら作業員は即退避するしかない。冷却できなくて臨界に達したら三年前の事故よりも広範囲な、東京まで壊滅する重大な事故になる。その放射線は外国にまで影響を与えるため、海外では注視している」。というものだ。

 知らぬは日本人ばかり。現実を直視せずに、異議に対してはネガチブキャンペーン呼ばわりする。海外の知見を求め、国際的監視のもとにフクシマ原発を管理するしかないのではないか。南海地震の予兆が始まっていると、NHKスパシャルでやっていたが、東京湾も3メートルの津波が予想され、長期振動で超高層ビルが折れる可能性すら指摘していた。それが東京オリンピックと重ならないとは言い切れない。現実が明らかになるにつれ、出場選手は動揺するだろうなー。