みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

 久しぶり「朝まで生テレビ」

 2月28日深夜の「朝まで生テレビ」飯田哲也、津田大介、東浩紀らが出るので、録画しておいて見る。
朝生を見る時は、部屋の片づけをするとはかどるので、ながら視聴が多かったが今回は議論に集中しそんなひまはなかった。

 脱原発、再稼働容認のどちらも割と冷静に相手の話を聞き、実のある話が多かった。以前のように相手の話を聞かず、デカイ声で極論をまくし立てる人がいなかったことが幸いしたのかも。原発再稼働容認派の池田信夫氏が、安倍内閣が再稼働に前のめりで再稼働の要件を充たす安全基準づくりが拙速にすすめられていることに疑問を呈したり、再稼働容認と反対に分かれていても、同じ疑問を持っていたり、話し合う中で解り合える部分が見いだせたりする。両方が冷静に話し合ってもらえると、視聴者としては自分の意見の軌道修正ができてありがたい。
 
『福島第一原発観光地化計画』について東氏が本を見せながら説明する。タイトルを見てはじめは拒否的反応を示す人も、幅広い議論の中でその有用性が認識されたのではないか。その意味で東、津田両氏にとって今回の朝生出演は追い風になったよね。
 メールを開くと、津田メルマガ111号が届いていた。「浪江町の未来を照らす“ホープツーリズム」 福島県双葉郡浪江町を拠点にしていた不動産会社「双葉不動産」の石田全史社長に、浪江町に出向いて津田さんが取材を行ったもの。地方で不動産業を営むということはこういうことなのか。石田さんのキャラクターによるものが大きいと思うが、とても前向きで打たれ強い。震災後すぐに事業を再開し、次々に営業所を増やす。やっていることが現実にマッチしているというか、現場のニーズを先取りして商売に結び付けている。

 石田さんの復興計画は、100年先を見据えて投資する。遺さなければいけないものと、新しく変えなければいけない部分、例えば歴史ある神社とか、地域の記憶を受け継いできたものはきれいに除染して遺したほうがいい。でも、それ以外のものは壊して新しい町にする。石田さんは不動産業の特性を生かし、浪江町視察ツアーを行ってきた。「人を浪江町に呼ぶことは多くの人が浪江町に興味を持って支援してくれることにつながる。一度見に来た人は必ずまた手伝いに来てくれるから」と言って町を説得して許可をもらった。
 この現実感覚、地元で親の代から不動産業を営んできたからこその信頼感。インテリの『フクシマ原発観光地化計画』との違いが妙だが、つながって良い方向に向かうことを期待したい。

 続いて津田さんのツィッター覗くと、朝生出演中に津田さんはツイッターチェックしながら、同時進行していたことに気づいた。津田さんは三次元的に仕掛けをしていたのね。ソーシャルネッワークサービスに首だけ入れて、手足がついていけない私だが、何かスゴイ展開している。だから津田さんは「田原さんが引退したあと、こういう番組はもう作れなくなるんだろうなぁ。マジでどうするんだろ」とつぶやいてたのか。田原氏は命がけで若い連中を応援してるんだな。