みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

 初笑い

 のんびりとおだやかな正月を迎えられた。

 天皇の新年に当たっての感想が話題になっている。安倍首相の「放射能汚染水はコントロールされている」発言以来、放射能についての不安や汚染という言葉を口にしづらくなった現状がある。
 それを天皇は「…放射能汚染により、かつて住んでいた土地に戻れずにいる人々や仮設住宅で厳しい冬を過ごす人々もいまだ多いことが案じられます」と言葉にされた。また、戦後70年を迎えるにあたっての感想では、「…多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々,広島,長崎の原爆,東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています。…」と具体的にさして現代史を学ぶ必要性を語りかけている。やはり現状への危機感のあらわれと思える。

 毎週日曜朝の新年早々11日のTBS「時事放談」浜矩子さんが出るのでいつもより早起きしてみた。
 タイトルは「ワイドショー政治を叱る」対談相手の藤井裕久財務大臣が、言葉が出てこないのではらはらしてしまった。明らかに病変状態、この後どうされたのか気になった。
 最後に、これだけは声を大にして言っておきたいこと。浜さんは与党に対しては「ふざけるな」
 ましな野党に対して「大人の怒りを持て」、全野党に対しては「難しいことかもしれないが、もうちょっと知的レベルを高めてほしい」でした。浜さんの言説はお正月の澄んだ空のよう、笑って気分がすかっとした。
 
 大晦日紅白歌合戦は後半からみたが、サザンオールスターズの桑田さんの歌「ピースとハイライト」
とパフォーマンスに意表をつかれ、魂をゆさぶられる。あのチョビ髭はヒットラーを模していたのか。私は今までサザンの歌はちゃんと聴いたことがなかった。こういう歌も歌っていたとは。テレビでは今まで社会的発言とは縁のない俳優や歌手が、安倍内閣集団的自衛権原発再稼働政策に対して「戦争はノー」という発言をしている。生放送だからこそできるゲリラ的戦法、うなってしまう。
 さまざまな立場の人がそれぞれの立場で、気負わずにさりげなくメッセージを発しているのだ。安倍さんのバックにはどういう知恵者がいて、悪だくみを次々に打っているのかわからない。
「新聞はおとなしくなったが、まだテレビの一部では暴言を吐くものがいる」と、首相周辺の人の発言とか。
 油断のできない年の始まりだが、暗い時代だからこそ、人が輝くという。希望を失わずに私は私のできることをやっていきたい。