コロナウィルスに負けるな 節約レシピ
miti おばさんの
しあわせ節約レシピ
【こだわり】 1回目 ノビルの酢味噌和え
▽ 安けりゃいいは ×
▽ できるだけ安心安全な食材
▽ 簡単で美味い
コロナウィルスによる自粛で図書館の休館が延期に~。ガックリ。
新聞も週刊誌も読めない。子どももお母さんもシニアも行き場がない。
家の中にばかり居られない。シャベルと軍手を袋に入れて摘み草にでも出かけよう。
都会であっても、気をつけて見れば摘み草のできる土手や草むらはある。
食べられる草かどうか見分ける自信がない人にお勧めなのがノビル摘み。
ノビル(野蒜)は地面から出ている青い部分をちぎって匂いをかいでみる。ネギの仲間なのでネギ臭がすればOK。
ノビルは縄文時代からご先祖さまが摘んで食べていた食糧の一つ。
先祖たちが、うまいかまずいか、毒のあるなしを身を持って選別してくれたおかげで、後世の子孫が豊富な食材を享受できることを忘れてはいけない。
奈良や平安時代の貴族・天皇皇后は春になると野に連れだち、ノビルや若菜摘みをするのを待ちわびていたそうな。歌を詠み、恋もし、おおらかに春のひととき過ごしていたことが、万葉集などからうかがえる。
ノビルの効用
栄養 カロテン、カリウム、ビタミンB2,ビタミンC、葉酸、カルシューム、マグネシューム、鉄分が多い。骨を強くする。塩分を排出し、血圧を下げる効果がある。胃腸を丈夫にし、体を温めるなど。
※ 以前「ためしてガッテン」で、青ネギのすごい免疫力パワーについて、新型肺炎SARSにみまわれた中国まで取材に行って特集していた。葱の産地の村では、住民がしょっちゅう葱をかじっているので、死者が出なかったという。青ネギを切ると出る透明なヌルヌル成分に免疫力を高める効能があるらしい。私もコロナウィルスに負けないよう、青ネギを細かく刻んで生で食べてみたが、辛くてたべにくい。
ざくざく切ってごま油で炒めてネギ味噌にしたら食べやすく、ご飯にも合う。少しづつ分けて冷凍すれば重宝する。ノビルにはヌルヌル成分はないが、ネギやニンニクの仲間なので、効果を期待したい。
摘み草の注意点
農地や住宅地などの近くで地面が赤茶けていたり雑草がないところは、除草剤が使われている場合があるので避ける。ノビルは固まって生えているが、茎の細いのは帰ってから始末するのが大変だから採らない。太い茎は球も大きく扱いやすい。
ノビル 都会の意外な穴場
今から二十数年前、小田急線代々木八幡駅から続く代々木公園の脇を歩いていたら、土手の上はノビルだらけだった。レジ袋いっぱいにノビルを採ったっけ。今はどうなっているのか、3月下旬に行ってみた。
代々木公園 小田急線代々木八幡駅口近く
ノビル少しだけ残ってた。
悪い予感がしたが、やはりオリンピックのためか土手の上はきれいに雑草が刈り取られていた。刈り残した所々にムラサキツメクサやノビルが点々と残っていた。
オリンピックのために、競技場建設などの名目でどれだけの樹木が伐られ、摘み草の出来る緑地がなくなったことか。スポーツも文化だが、摘み草も古代から続く文化。いずれ本来の豊かな雑草の緑地にもどしてほしい。
平成も終わりに近づく頃、天皇皇后(現上皇・皇后)さまが、皇居内の緑地を散策されている様子がNHKで放映された。美智子さまがふと足を止め、ノビルを摘んで手のひらにのせた。何だろうと不思議そうに近寄る記者。「どうやって食べるのですか」「酢味噌和え・・・かしらね」美智子さまが傍らの明仁天皇に話しかけられる。
テレビを見ていた私は、ここにもお仲間がいることにうれしくなった。宮内庁のホームページで、天皇皇后のお誕生日会見の言葉、論文などを欠かさずに読み、密かに「心の友」と決めている私。我が意を得たりとばかり、ノビルの酢味噌和えを作ったのは言うまでもない。
究極のしあわせ節約レシピ
ノビルの酢味噌和え
材料
ノビル 適宜
味噌 大さじ3 砂糖 大さじ2
酢大さじ1
このノビルは国分寺崖線に連なる土手斜面で採取
作り方
1,ノビルは洗って土や薄皮を取る。
2,鍋に湯を沸かし、沸騰したらノビルを入れさっと湯がく(3分程度)
3,緑の葉は半分の長さで切り、球根のつかない方を細かく切り冷凍し、餃子の具や味噌汁などに使う。球のついたところは適当な大きさに切る。
4,味噌、砂糖、酢をまぜ、味見をしてノビルと和える。
爽やかな食感 うーん美味い。しあわせ