みち草

2004年からはてなぶろぐを書いています。このぶろぐでは日常の身辺雑記中心に書きます。

スープの火を止めて

kawanomiti2006-11-27

写真は黒豚バラ塊肉。

約3週間塩漬けした黒豚バラ塊肉を塩抜き、1昼夜陰干しにした。
土曜日、中華鍋にアルミホイルを敷き、燻煙する。燻煙材は桜チップ。
温度計でチェックしながら75度を保ち3時間燻煙する。3時間後、
色よくできあがったが、味見したら塩けがきつい。
それでそのまま食べるのはやめて、玉葱、キャベツ、白菜、じゃがいもと一緒にスープにした。
塩漬け肉は旨味が凝縮されおいしい。なかなかのスープができた。娘が風邪っ気だというので届ける。


午後は市民大学講座の最終回。シュメルー人類最古の文明 3回目「シュメルの学

校」 

シュメルの学校では読み書きはもち論、算数、高度な幾何学、音楽も教えた。図書

館もあった。地中海周辺にこのような学問の土台があったから、エジプトではピラ

ミッドのような高度な建造物を作れたのか。
世界最古のシュメルの学校でも、やはり勉強嫌いの子はいて、学校に行かずに広場

に行き遊んでしまう。子供に文字を覚えさせ、自分のように役人にさせたい父親。

いつの時代にも親心、子供心は似たようなものだな。

私のお目当ての叙事詩「ウル滅亡の哀歌」が、今回の資料の中に先生が入れてくだ

さっていた。


「ウル滅亡の哀歌」は5年前、成城大学市民大学講座で津島祐子さんの講義で知った。
ちょうど9・11テロの直後で、津島祐子さんは北京で開かれた女性文学者(作家?)の
集まりに参加している時に9・11テロを知る。

古代都市ウルの遺跡で文字の書かれた粘土板が発掘された。解読された文字は、国

が滅び、廃墟で地域の女神が嘆いている。という叙事詩であった。
女神とは実在するものではなく、人々が創造した存在であるが、廃墟で嘆き悲しむ
女神が必ずいることを、世界の女性作家たちとの交流の席に参加しているときに
9・11が起きたことと併せて、事件への衝撃を話されたと記憶している。
間違っていたら御免なさい。
それ以来、「ウル滅亡の哀歌」についてもっと知りたいと思っていた。叙事詩自体

は繰り返しが多い単調なものである。
今回、先生の説明では文明都市ウルが蛮族に滅ぼされるなんてことは信じがたい、
これは神の意志によるものだ。そうとしか考えられないと叙事詩では語られている。

神の意志 という言い方は日本人には、少なくとも私には馴染みがない。運命とい

う意味ならわかるような気がするが。

いつも先生の講義後に質問時間がある。毎回何人もの手が上がる。初回にしつこく

質問していた私より二回り位年下の若けーのが、なぜか私の隣に座った。
今回も手を挙げて、3つくらい質問した。その後何人かが質問した後、また手を挙げたので

、思わず「しつこいなー」と言ってしまった。彼は「スミマセン」と手を下ろした。
先生の口元が可笑しそうだ。
さっそく私は質問した。先生の話の中で、30年前位前に有楽町の朝日講堂で
シュメルの音楽が演奏されたとあったが、どんな楽器か、歌詞はあったのか。


楽器は太鼓、琴、ハープだった。当時は去勢された男性がボーイソプラノで歌ったという

。そういえば中国でも宦官は去勢されたと聞いたが、どういうことでそうなるのか

とまた興味が湧いてきた。そのシュメルの音楽は録音されたものが外国にはあるか

も知れないと先生はいわれた。ぜひ聴きたいものだ。


今日は寝ないつもりだったが、半分以上寝てしまった。振り返れば子供の頃から過

眠症が続いている。授業中でもすぐ眠くなる、眠る時間が長いということは、人生

においてかなり損をしている気がする。